西武の新型車両は「通勤電車」を変えるか

「最も進化した通勤車両」会長も太鼓判

西武鉄道の新型車両40000系。3月25日から運行を開始する(撮影:尾形文繁)

「西武鉄道のコーポレートメッセージは『あれも、これも、かなう。西武鉄道』。今回の新型車両40000系は、まさにそんな思いを体現した車両です」。2月13日、西武鉄道の小手指車両基地で行われた同社の新型車両「40000系」の内覧会で、後藤高志会長はこう語った。

40000系は、3月25日から所沢―豊洲(東京メトロ有楽町線)間、西武秩父―元町・中華街(みなとみらい線)間などを結んで運転される座席指定列車「S-TRAIN」や、一般の列車に使用される予定の電車。4つドア車10両編成の、いわゆる「通勤車両」に分類される電車だが、その設備には数々の工夫が凝らされている。

通勤電車に新たな快適性を

通勤電車といえば、近年はデザインや細部の快適性に力を入れた車両も増えてきているものの、基本的には多くの通勤・通学客をスピーディに輸送するための機能性がもっとも重視される乗り物だ。そんな中で、今回登場した40000系は「通勤車両というカテゴリーの中で、特急車両の利便性・快適性を兼ね備えた、より進化した通勤車両」(後藤会長)として開発された。

クロスシートからロングシートへ転換中の座席(撮影:尾形文繁)

大きな特徴は、座席がレールに沿った長手方向のロングシートと、レールに対して直角のクロスシートの双方に転換できること。「S-TRAIN」として運転する場合はクロスシート、一般の列車として運転する場合はロングシートと、1つの車両で2つの役割を担うことができる。関東地方の大手私鉄では東武鉄道(東上線)に次ぐ採用だ。クロスシート状態の場合は、向かい合わせのボックスシートにすることもできる。乗客が使用できる電源コンセントと、無料のWi-Fiも設置した。

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