東京・大阪の「通勤時間」はやはり長かった 電車に乗っている時間は意外と短いが
東京都内や大阪府内へ電車で通勤・通学する人の半数以上が、片道1時間以上かけて職場や学校に通っている――。「長い」と思うだろうか、それとも「当たり前」と思うだろうか。インターネット調査会社のマクロミルがこのほど実施した、東京都内、大阪府内へ電車で通勤・通学する人を対象にした調査で、このような実態が明らかになった。
この調査は、東京都内に電車で通う東京・神奈川・千葉・埼玉の1000人、同じく大阪府内に電車で通う大阪・京都・奈良・兵庫の1000人を対象に、9月30日・10月1日に実施。通勤・通学時間が片道1時間を超えると答えた人の割合は、東京の場合が55%、大阪の場合が45.3%だった。東京では半分以上、大阪でもほぼ半数近い人が、1日24時間のうち2時間超を職場や学校への行き帰りに費やしているわけだ。
でも電車に乗っているのは30分
片道の通勤時間として全体で最も多かったのは「1時間」で19.5%、次いで多かったのが「40~45分程度」の17.8%、その次が「50~55分程度」の13.2%だった。都心回帰の進展が言われるようになって久しいが、これらのデータはまだまだ長時間の通勤が多いことを示している。マクロミルの担当者も「個人的な感想だが(長時間通勤者は)多いと感じた」と語る。
だが、必ずしも電車に乗っている時間が長いわけではないようだ。片道の通勤時間のうち、電車に乗っている時間が1時間を超える人の割合は15.8%。最も多いのは「30分~35分」で18.4%、次いで「40分~45分」の17.8%で、全体の54.2%は乗車時間が40分以下だ。実際には、電車に乗っている時間だけでなく、それ以外の時間も通勤時間を引き延ばす要素となっていることがうかがえる。
では、東京、大阪の平均的な通勤・通学の姿はどのようになっているのだろうか。他の調査データも合わせ、その実態を探ってみた。
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