きゃりーとコラボ!西武鉄道「ハジけた」理由 堅いイメージの社風が「攻め」へ大転換
黄色や銀色の電車の中に突如現れた、鮮やかなショッキングピンクの電車。西武鉄道に6月4日から登場した「SEIBU KPP TRAIN」だ。
「KPP」とは、2011年にデビューし、今や日本だけでなく海外でも「カワイイ」カルチャーの象徴として人気を集める歌手、きゃりーぱみゅぱみゅさんのこと。ピンク色に彩られた10両編成の電車は、車両ごとに「PON PON PON」「つけまつける」など、きゃりーさんのヒット曲をテーマにしたラッピングが施され、車内もそれぞれの楽曲にちなんで装飾した。電車内でおなじみの「ドアに注意」や「携帯電話はマナーモードに」といった注意書きのステッカーもきゃりーさんを描いたオリジナルのデザインだ。
車内も外観も「きゃりー色」に
KPP TRAINは、きゃりーさんのデビュー5周年と、ここ数年続いた会社創立や路線開業などの100周年記念イベント「西武鉄道100年アニバーサリー」を終え、節目を越えた西武とのコラボ企画として実現。西武沿線の田無(西東京市)出身というきゃりーさんは、運行初日のイベントで「ゆかりのある電車が『わたし色』に染まっていてとってもうれしいなと思いました」と笑顔で語った。
西武は今回のKPP TRAINをはじめ、2015年には車内にDJブースなどを設置し、クラブイベントと連携した「ageHa TRAIN」や、アートディレクターの増田セバスチャン氏を起用した車両のラッピングなどを行い、車内でライブやパレードなどを行ったハロウィンのイベント「SEIBU HALLOWEEN 2015 in NERIMA」など、一般的に「堅い」と思われがちな鉄道会社のイメージを覆すイベントをここ数年次々と打ち出し、「『攻め』の西武」のイメージが広がりつつある。仕掛けているのは、同社運輸部の「スマイル&スマイル室」だ。
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