「授乳フォト」を渋谷の中心で撮影するワケ 子育てはもっと自由でいい
櫨畑:みんな自分の意見を伝えたいんだと思うんですけど、生き方や暮らし方、人付き合いの仕方を含めて、他人のことにそんなに口出しするなよと思うよね。個人の選択に対して、否定的で攻撃的な発言をする人が多い。
あとね、この人(子)の養育にはできるだけ多くの人に関わってもらって、小さいうちはどういう風に抱いたらいいのかとか、どうやったら泣き止むのかとかを知ってもらって、少しでも身近なところに小さな人が存在していることを感じてもらえたらいいなと思っています。
お友達に抱っこをしてもらうこともよくあります。この間も知り合いのシェアハウスに滞在していたのですが、住んでいる若い男の子が「いや~、もうずっといてほしい」って言いながら、離乳食を買ってきてくれたり、一生懸命にあやしてくれたりしていました。
子どもとどうかかわっていいかわからない人も多い
――機会が少なすぎて、子供とどう関わっていいかわからない人も多そうです。
望月:今の時代ってとても極端になってる気がして、子供が泣くとうるさいと怒る人もいれば、そういう気持ちを思っちゃいけない、と罪悪感を持って子供を避けてしまう人もいる。どちらも過剰ですよね。
でも、「うるさいな」と思うこと自体は悪いことじゃないと思うんです。そんなの苦しいじゃないですか。「うるさい!」と攻撃するのはおかしいけど、「うるさいなあ、でも泣き止むために私も手を貸すわ」くらいがちょうどいいんじゃないかなって。
うるさいと思うネガティブな感情も、もちろん子どものいる空間を楽しむポジティブな気持ちも両方を共有していくのがいいんじゃないかな。今回の写真は、そういう"ゆるい意識改革"に使ってもらえたらうれしいなと。
櫨畑:だって育てている人でも、泣きわめく子どもに対して「うるさい」って思っちゃうこともあるし。でも、それに対しても「自分の子どもなのにうるさいって言うなんてひどい! 虐待だ!」というバッシングもあるから言いにくいくらい。
「子育てしているんだから、周りに迷惑をかけて当然だ!」とも思わないし、かと言って萎縮させられるのも何か違和感がある。その間くらいで、ゆるく、やっていけたらいいなと思っています。
(取材・文:佐々木ののか / 編集:笹川かおり)
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