「絶対不幸にならない人」の心は何が違うのか アパホテル、元谷芙美子社長のポジティブさ
うまくいかないことが続くと、気づけば「私なんて……」とクヨクヨしてしまいがち。世の中には仕事もプライベートでも輝く“キラキラ女子”がいっぱいいるようだけど、とても自分はあんなふうにはなれない……。そう卑屈になってしまうときがある。でも、この人の話を聞いていたら、何だかクヨクヨしてばかりの自分がとてもバカらしく思えてくる。
アパホテル社長・元谷芙美子さん。お馴染みの同社広告でよく見るトレードマークの帽子を頭に乗せて元気いっぱいに話す姿は、とてもキラキラしている。
これまで女性社長としてさまざまな逆境に直面してきたはずの元谷さん。だけど、そんな苦労はどこ吹く風。「毎日幸せで怖いくらいよ!」と満面の笑みを浮かべる。収益率世界一を誇るアパホテルを牽引する彼女の姿に、毎日が今よりもっと楽しくなる無敵の“ポジティブマインド”を見た。
私には、「破れた夢」も「逆境」も全くない。
私ね、今までの人生で挫折したとか大変だったなんて思ったこと、一度もないんです。もちろん、過去にはいろいろな経験をしてきましたよ。
例えば高校3年生のとき。福井の進学校に通っていた私は、卒業したら東京の大学に行って、学校の先生になるのが夢でした。でも、印刷工場の工場長をしていた父が体を悪くして、私は地元の信用金庫に就職することに。人から見れば、これは挫折と言えるのかもしれません。けれど、私は自分が置かれた状況を「まぁそれもいいじゃない」と割り切って楽しむことにしました。
大学には行ってみたかったけれど、きっとこちらの道に行けばもっと明るい未来が待っているんだって、前向きに気持ちを切り替えて。そしたら人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)ね。一見すると不幸なできことが、幸せへとつながっているということは往々にしてあるもの。その後、就職した先で今の主人と出会って、何の間違いかお嫁にもらってくれて(笑)、こうして今に繋がる人生を歩むことになりました。
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