夫の隣で起業する30代女子の「小さな野心」 人生100年時代こそ目の前の現実に疑問符を
「次の週末」を作れる人に「100年人生」は長くない
私は、リーマンショックが就職活動期だった世代なんです。当時、成功者のモデルケースとして読まれていた本は、「夢から逆算しよう」「50年後の目標に向けて行動しよう」というものが多かった。でも、それはかつての寿命に合わせて書かれた本。『ライフ・シフト』にもありますが、今後はもっと寿命が長くなり、変化も速くなると思いますし、もう50年後から逆算することも、今と結び付けることも難しい。
重要なのは、変化の中で自分がどう変わっていくかということだと思います。50年後はわからないけれど、ちょっと先にやりたいこと、小さな野心を具体化していくこと。「NEXTWEEKEND」では、その野心を「週末野心」と名付けて、次の週末にどうかなえるかを提案し、実行するためのプロデュースをしているんです。
たとえば「10年ぐらいずっと屋久島に行きたいと思ってるんだよね」と言う人がいますよね。でもそれ、具体的に調べれば飛行機の時間もわかりますし、意外と近い。幻想ではなく、次の週末に行けますよ、と。環境や周囲のせいにして、できないと思って過ごすのではなく、次の週末はこうしよう、次の1年はこうしようと重ねていく。そんなふうに時間を作ってゆける人にとっては、きっと「100年人生」は長いものではないんじゃないかなと思います。
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