1つは“岩下の新生姜”を素材としたさまざまな食事が食べられるレストランだ。
2012年には岩下の新生姜を使ったレシピ集、『We Love 岩下の新生姜 ツイッターから生まれたFANBOOK』(マガジンハウス)が発売された。
現在、料理レシピのコミュニティウェブサイト クックパッドには岩下の新生姜を使ったレシピが1000以上載っている。
これらの岩下の新生姜を使用したオリジナルメニューが食べられるレストランを作ってみたかった。
「そもそも東京あたりで作りたいなと思っていたんですが、父がガンになったこともあり頓挫していたんです。せっかくだったら、ここでやろうと思いました」
もう1つのやりたいことは、子供の頃から好きだった音楽にまつわることだった。
「私は東京の中央線界隈(新宿、中野、高円寺など)のジャズ文化が好きで、仲の良いミュージシャンも多いのですが、栃木に呼びたいと思っても栃木にはライブハウスが一軒もないんです。地元にはピアノを置いているバーすら一軒もない。だったら、ライブ、コンサートができるスペースを作ろうと思いました」
個性的なアトラクションがそろった
ミュージアムというからには、その他にもさまざまなアトラクションや施設を作らなければならない。
最初は広告代理店も利用したのだが、無駄におカネだけがかかって何か面白くなかった。若手の社員に声をかけて、いろいろなアイデアを出させた。
「僕は『大きい、見上げるものは印象に残るよ』『大量にあるというのはインパクトがあるよ』などとヒントだけ出しました」
そして冒頭で語った、新生姜の巨大なかぶりもの、大量のピンクのアルパカぬいぐるみ、ジンジャー神社など個性的なアトラクションがそろった。
「アルパカは景品ゲームのありもののキャラクターでした。たまたま私の娘が好きだったので、新生姜のプレゼントにさせていただくと、応募が殺到しました。商品とキャラクターはあまり関連がなくてもいいんだなと気づきました。
むしろピンク色だったらどうどうと関連していると言っていいんだと思いました。そうやってピンクのものを岩下の新生姜のキャラクターだと言っていると、いつの間にか逆転して、街角にあるピンク色のものが新生姜に見えてくるから不思議です(笑)」
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