「東大合格の秘訣」を野球部・浜田監督が伝授 野球も勉強も勝手に限界を作ってはいけない
では、努力を続ける天才である東大生は、どんな幼児後期・児童期を過ごしていたのでしょうか。小さい頃から勉強ばかりしているイメージがあると思いますが、実はそうとは限りません。
2017年6月に東大の運動会(体育会)に所属している約300名を対象に、5歳から9歳までの間にどんな習い事をしていたのか、アンケート調査(重複回答可)を実施しました。
その結果、1位は「水泳」。実に67%の学生が習っていました。全国的なアンケート結果と比較すると、およそ2倍の数字です。2位が「ピアノ・エレクトーン」(43%)、3位が「野球・ソフトボール」(29%)、4位が「サッカー」(26%)、5位が「英会話」(20%)。調査対象が運動会に所属する学生だったとはいえ、小さい頃から運動をしている傾向が高いことがわかりました。
東大生が努力を続けられる土台には、この「運動」があると私は考えています。運動をすると、骨が太くなり、筋肉がつきます。特に背骨と背筋がしっかりすると、頭(脳)の重さを支えることができるので、姿勢がよくなる。姿勢がよいと、集中して勉強することができます。実際、東大野球部でミーティングを開くときの部員たちを見ていると、みんな姿勢がいいですね。
2位に「ピアノ・エレクトーン」、3位に「野球・ソフトボール」が入っていますが、これらは指先を使います。指先を動かすと大脳が刺激され、思考力や記憶力などが活性化すると言われています。東大生はこうして「幼児後期」「児童期」に土台を養っているのです。
親が子どもの話を聞いてあげると、子どもは伸びる
努力を続ける子どもに育つには、「幼児後期」「児童期」の運動のほかに、もう1つポイントがあります。それは「親が関わり、評価する」ということです。
子どもは、学んだことを誰かに話したくなるものです。それを親が「そのときどう思ったの?」「どうしてそう思ったの?」と、子どもの話を引き出しながら聞いてあげる。そして「えらいな」「すごいね」と評価してあげる。そうすると、子どもは「またほめられたい」と思い、もっと学びたくなります。
学習塾の経営者としての経験では、入塾時にある程度成績がいい子は、面談で親子のやりとりを見ると、親が子どもの話をよく聞いて引き出していることが多いですね。
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