スタバ、1000店舗達成の次は”全国制覇” スターバックスが最後の空白地「鳥取県」に進出へ
――10月から実施しているエスプレッソコーヒーのキャンペーンの狙いは。
われわれの原点はコーヒーで、ブランドのコアだ(米スターバックスはコーヒー豆の小売から創業している)。秋になれば日本酒がおいしくなるように、 温かいコーヒーがおいしい季節だ。それもエスプレッソのようなコーヒーの原点である飲み物がおいしく感じる。パートナー(アルバイトや社員すべて)やお客様に対して、スターバックスとして何を伝えるかを考えたとき「秋になったらコーヒーだよね」というメッセージが大切だ。
今年はミルクを加え、専用のグラスで提供する「フォーム ドピオ エスプレッソ」という新しい飲み方を提唱する。また、今までAGF(味の素ゼネラルフーヅ)が小売店で販売していたドリップコーヒーも、10月からスターバックスの店舗で「スターバックス オリガミ」として販売する。
――都心部での出店には飽和感があります。今後の新規出店は郊外型のドライブスルーが戦略の中心になりますか。
郊外店舗の売り上げは好調だ。地方はクルマ社会なので、持ち帰り需要を獲得するために、ドライブスルーが必要となる。こうした設備を設けることで、通常より2~3割増しの売り上げがとれる。コストは相応にかかるが、現在は新規出店の半分以上がドライブスルーになっている。
――スターバックスだけでなく、「コメダ珈琲店」など、競合他社も郊外出店を進めています。ファミレスの顧客層を取り込む狙いがあるのでしょうか。
ファミレスや他社とバッティングさせて顧客をとってやろうとは思っていない。コメダ珈琲はシニア層がターゲットだが、スターバックスにはスターバック スのターゲットがある。われわれには、パートナーのサービスとお客様に愛していただける環境があるからこそ、1杯300円のコーヒーが成り立つ。
残る空白地の鳥取県でも出店地を探索中
――2月に島根県に進出しました。残る空白地である鳥取県の出店計画は?
物件があるから出店するわけではなく、人を育てないと店舗展開はできない。今、島根には人をたくさん送り、人材を養成している。店舗運営をしっかりできる体制を整えてから、山陰地方に店舗網を広げていきたい。鳥取で場所は探している。場所が決まってから出店するのに半年はかかる。年内は無理だが、来年にはやりたいと思っている。
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