ナイキの知られざる誕生秘話はここまで熱い 2018年の今だからこそ響く創業者の言葉
未来への野望
ナイキの創業者であるフィル・ナイトによる著作『SHOE DOG(シュードッグ)』(フィル・ナイト著、大田黒奉之訳、東洋経済新報社)は、24歳だった彼が夜明け前のオレゴンを走りながら思いを巡らせる、このような描写からスタートする。
この冒頭の数ページで心をわしづかみにされてしまうのは、未来への野望でいっぱいになった著者の思いがはっきり伝わってくるからである。並走しながら澄んだ空気を吸っているような、さわやかで、熱いリアリティがあるのだ。
そしてこの日を境に、彼は“馬鹿げたアイデア”の実現のため動き出す。オニツカという会社のブランド「タイガー」のかっこよさに魅了されていたため、神戸のオフィスへ赴き、タイガーのシューズをアメリカで売りたいと交渉するのである。


















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