捜査文書公開はトランプ再選への光明になる 「反トランプのバイアス」が白日の下に?

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この3氏は、いわば「反トランプ」バイアスに固執しているミュラー人脈の中軸と言っていい。そのミュラー人脈の人たちがやっていることは、まさにマッチポンプではなかったか。

つまり、ロシア疑惑そのものを、まるで自分たちでつくり上げ、その捜査・追及によって、「反トランプ」バイアス究極の「妄執」としてのネライであるトランプ大統領弾劾に結び付ける。ところが、「反トランプ」バイアスの文書が明るみに出て、すべてが水泡に帰そうとしている。

ミュラー氏はトランプ大統領の今後の「偽証」を狙う

ミュラー特別検察官のロシア疑惑捜査はこれからも続くだろうが、もはやミュラー氏の「正統性」は論理的に失われつつある。

前回の本欄「トランプは『北朝鮮への特使』に誰を選ぶのか」で詳述したように、米国憲法と刑法の重なる領域での全米的権威であるハーバード大学ロースクールのアラン・ダーショウィッツ名誉教授から、ミュラー氏は、①信用力の欠如、②「反トランプ」という強いバイアス、③スロッピー(ずさん)な捜査の連続パターン、という3点で、厳しく叱責されている。そんなミュラー氏にとって、同名誉教授が全否定している「司法妨害の可能性」の論点では、いまのところ勝ち目はないと言っていい。

仮に司法妨害の嫌疑で議会にトランプ氏の弾劾裁判を要請したとしても、完全に否定されるとミュラー氏自身恐れているはずだ。そこで、本来であれば、これ以上の捜査をあきらめて幕引きとすべきなのだが、まだ「妄執」の奥の手として、トランプ氏に大陪審証人として、弁護士の立ち合いなしで、宣誓証言させるという強制手段が、ミュラー氏にはある。

その場合でも、トランプ氏が米国憲法修正第5条(自己に不利益な供述を強制されない)を活用すれば、ミュラー氏の勝ち目はない。老獪(ろうかい)なミュラー氏のことだから、皮肉や嫌味を言って、証人を感情的にさせる「尋問テクニック」を使ってでも、それを阻止する戦術を駆使するだろう。その作戦に呼応するかのように、「反トランプ」メディアも、トランプ氏に憲法修正第5条を使わせないように政治圧力をかけてきており、ミュラー氏をバックアップする構図が生まれつつある。

トランプ捜査を何としても幕引きにしたくないミュラー氏は、トランプ大統領による、弁護士抜きの大陪審証言を、いますぐにでも強制する手法を、トランプ側の弁護士団に、戦術的にちらつかせて、トランプ氏の自発的な事情聴取を、弁護士付きで実現させ、その証言内容を何らかの根拠にして、次の段階で弁護士抜きの大陪審で強制的に証言させるという戦法をとる可能性もある。

この展開では、今後、強制権をもつミュラー氏に主導権があるはずだが、ことはそう単純ではない。

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