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なぜ現役自衛官は「国会で答弁」できないのか 石破茂×丹羽宇一郎対談<後編>

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丹羽:いろいろな国会答弁を聞いていると、平気でうそをついていますがね。

石破:いや、うそはついていないと思いますが、あいまいにしたりはするでしょう。自衛官はそれができないから、国会に出ては政府にご迷惑がかかりますと、そう思っているんですね。

ですけど、それが何を生んでいるかというと、国会の場で軍事について、おっしゃるように防衛力って何なんだ、この飛行機は、この艦は、この戦車は、どういう抑止力の意味を持っているんだという突き詰めた議論がないわけですね。私はこれは決していいことだと思っていません。技術的なこと、専門的なことは専門家が答えるべきだと私は今でも思います。

国会はタブーなき議論の場であるべき

丹羽:石破さんがおっしゃるように、あらゆる問題についてタブーをつくらないで、たとえば核の問題にしても、サイバーの問題にしても、国会の中でいろいろ議論されるべきじゃないですかね。

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石破:太平洋戦争でも、きちんと総力戦研究所でシミュレーションをやって、絶対に勝てない、何をやっても勝てない、だからこの戦争はどんな理由があってもやっちゃいかんという結論が出ていたにもかかわらず、それは言うな、今さらそんなことは言えないということで開戦してしまった。

ましてや議論がないとすれば、どんなことが起こるか、ということを、丹羽会長のような偉い方や、マスコミが言っていただかないと、どんどん現実とかけ離れた方向に行きかねない。私はあまりそういう日本は見たくないなと思っております。

丹羽:そうですね。僕もマスコミにも一回言おうかと思っているんです。最後に、石破さんは日本をどういう国にしたいか、日本の将来像についてどうお考えですか。

石破:私は、日本を自立した持続可能性ある国家にしたいと思っているんです。日本は冷戦後、自立して物事を考えなきゃいけなくなりました。でも本当にそうなっているかというと、実はあまり考えていない。日米安保体制にすがっていれば大丈夫、という思考停止が、最近とみに強くなっている気がするんですね。

円安、株高によって、何となくよくなったような気がしているんだけれども、何か変わったのかというと、実は本質的なものは変わっていないと思っています。今やらないと、この国に自立性も、持続可能性もなくなっちゃう。

丹羽:その点は私もまったく同感です。安全保障の具体的な防衛体制については考えの違いはありますが大部分、私の申し上げたいことを本当に言っていただいた。国民の思いをうまく整理して述べていただいたと思います。長時間どうもありがとうございました。

(インタビュー構成:亀谷敏朗)

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