そこで、複数あるエントリー候補の中で、特に志望度の高い企業は、“リアルな情報収集”をした方がいいだろう。そのためにも、インターンシップへの参加やOB・OG訪問を大切にした方がいい。3月まで日程はあまりないが、今からでも参加出来るインターンシップは少なくない。
OB・OG訪問は3月以降でもできるが、早めにやっておいてもいい。実際にその会社で仕事をしている先輩から、職場の雰囲気、仕事の大変さ、やり甲斐などを聞くことで、ホンネの情報を収集できる。「本当にその会社、その職場で生き生きと働けるのか? 成長できる職場なのかどうか?」そういった視点で、自分と企業との相性を確認するのも一手だろう。
予約が殺到する前に模擬面接を
ついつい後回しにしがちなのが、筆記試験対策。後期試験の準備や、クラブ活動、アルバイトと、何かと忙しい学生生活の中で、そこまで手が回らないというのが実情かもしれない。しかし、苦労してエントリーシートを作成し、書類選考は通過できたのに、筆記試験で落とされて面接までたどり着けないのは非常にもったいない。
筆記試験は、限られた時間の中でスピーディに答えを出すために、ある程度の慣れが必要になる。学内の対策講座があれば参加しておきたいが、スケジュールが合わなければ、市販の問題集や就職情報サイトのコンテンツなどを活用して早めに準備した方がいいだろう。3月に入ると、合同企業説明会や個別の会社説明会、あるいはエントリーシートの作成に追われ、気持ちの余裕がなくなってくる。後期試験が終わったら、試験対策に取り組んでもらいたい。
最後に面接対策。経団連に加盟する企業の面接は、6月以降にスタートとなっているが、それ以前に面接を開始する企業は少なくない。昨年行ったマイナビのモニター調査でも、3月に一次面接を受けた人は、5割超の53.3%という数字になっている。こうした状況を考えると、面接対策もできるだけ早めに進めておいた方がいい。
どの大学のキャリアセンターでも、模擬面接は実施しているが、3月に入ると、希望者が殺到して予約が取りづらくなる。できれば、2月末までに最低でも1回は模擬面接を受けておきたい。
大学のキャリアセンターには社会人の経験が豊富な担当者がたくさんいる。本番までに実際の面接に近い環境で、どこまで自分のことをしっかりアピールできるか確認し、面接慣れしておくといいだろう。
以上、3月までにやっておく就職活動の最終準備のポイントを5つに絞って説明した。何かと忙しくてまだまだ準備不足という方は、ここからが勝負。3月1日にうまくスタートが切れるように、残された期間でしっかり準備を整えてもらいたい。
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