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山崎 元が読む、ちょっと先のマーケット

株式市場に訪れた二つの幸運

前回、筆者が本連載の原稿を書いてからこれまでの間に、日本の株式市場に二つの幸運が訪れた。

一つは、2020年の東京オリンピック&パラリンピックの開催が決まったことであり、もう一つは、先頃のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備制度理事会)がQE3の縮小を見送ったことだ。

東京スカイツリーから見た都内。東京五輪決定で、観光への期待は一段と膨らむ(撮影:今井康一)

東京オリンピックの経済効果は、目に見えてすぐに表れるものではないが、直接的な公共投資関連のほかに、オリンピックを契機とする家電などの商品のセールス増、今後の観光や国際交流に関連するビジネスの進展など、広い範囲にわたるストーリーを考えることができるのは、株式市場にとって好都合だ。株価は、夢まで含めた将来の予想を取り込むものなので、「7年後のオリンピック」という前提条件は、長期間にわたる使いでがあっていい。

FOMCの金融緩和縮小見送りは、何らかの縮小措置の決定を予想していた向きが多かっただけに、小規模だったがプラスのサプライズ効果があった。米国が金融緩和の縮小に着手した場合、日本株については、世界的な投資資金の縮小のマイナス効果と、米ドル金利の上昇期待によるドル高・円安のプラス効果が、お互いを打消し合うことが予想され、これが決定的な悲観材料になるとも思えなかったが、米国の金融緩和が継続してくれる方がより安心だ。

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