「子どもをほめる」ことは"仕組み化"できる

「いい習慣」はこうやって定着させる

でも、そうはいっても、現代日本の親はみんな忙しいですから、声かけと見届けが継続できる人は少ないのが現実です。そこで、私がお勧めしたいのがITツールの活用です。みなさんが日ごろ仕事やプライベートのスケジュール・タスク管理で使っているものが、家庭でも実は大きな力を発揮します。

iPhoneを使っている人だったら、標準搭載されているリマインダーというアプリを活用してみてください。たとえば、リマインダーに「玄関掃除の見届け」と書き、午前6時45分にアラームが鳴るようにセットするのです。それが鳴ったら、子どもの仕事を見届け、できていたら「きれいになったね。ありがとう」とほめます。子どもが忘れていたら「玄関掃除、がんばって」と声かけし、それでできたら、「きれいになったね。ありがとう」とほめます。

ほめるにしても注意するにしても「即時」が大事

話が少し脇にそれますが、教育心理学の用語として「即時確認の原理」というものがあって、ほめるにしても注意するにしても「即時」が大事なのです。人は誰でもやったことがすぐ認められるとうれしいものです。というのも、本人の意識もそこにあるからです。時間が経って本人の意識がもう別のところにいっているときにほめられても、それほどうれしく感じなくなります。朝お手伝いをして何時間も経ってからほめられても、もうそのときは大好きなアニメに夢中になっていたりするわけで、それほどうれしくなくなってしまうのです。

また、注意するにしても、子どもが忘れたりサボったりしたときに、すぐ声かけすることが大事です。これが1週間も2週間も後になってから、ずっとやっていなかったと気づくと、親のほうも感情的になって叱りつけたくなってしまいます。その都度こまめに見届けて注意したりほめたりしていれば、感情的に叱りつける必要などなくなります。

話を元に戻します。このリマインダーは、毎日同じ時刻にアラームが鳴るようにセットすることができるので、非常に便利です。人間は忘れても機械は忘れませんので、一度セットすれば自分がやるべきことを毎日同じ時刻に必ず教えてくれます。また、細かい設定も可能で、同じ時刻に1日おき(2日に1回)とか2日おき(3日に1回)などに鳴らすこともできます。曜日を指定することも可能で、たとえば毎週月曜日の午後6時に鳴るようにすることもできます。さらに、場所の指定も可能なので、保育園に着いたら鳴るようにすることもできます。

このほかにも、手帳アプリ、カレンダーアプリ、スケジュールアプリなどと呼ばれているアプリを使うこともできます。私が使っているのはLifebearというアプリですが、これに予定やタスクとその実施時刻を入れて、アラームをセットしています。Yahoo!カレンダーやGoogleカレンダーなどを使えば、自分のスマホ宛にリマインダーメールを送ることもできます。

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