話が面白くない人は伝え方のコツを知らない 文面も同じ、数字を入れるだけで変わる
ただし、数字で相手にインパクトを与え記憶させたい場合は、できるだけキリがよく小さな数字にするほうが印象的になります。あまりに大きな数字や細かな数字は、実感がわきにくく共感できなくなるからです。
イギリスの超有名シェフであるジェイミー・オリバーは、2010年のTEDトークのプレゼンテーションで冒頭に衝撃的な数字を使いました。
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見本▼ これから話をする18分の間に4人のアメリカ人が死にます。食べ物が原因で
「普通」だと心に残りませんが、このような衝撃的な数字はいつまでも人の記憶に残ります。
このように具体的な数字を示すことは、企画書、プレゼンテーション、報告書、セールスレターなど仕事のあらゆる場面で有効な手法です。
就職や転職をするとき、履歴書に書くプロフィールでも、実績をできるだけ具体的な数字で挙げると印象に残りやすくなります。書くべき数字が見当たらないのであれば、何か数字で示せる実績をつくっていくことを意識すると違ってきます。
体系化すると、理解しやすいフォーマットになる
②情報を体系化する
いろいろな情報を体系化して、何カ条というふうに数字を使ってまとめることで、受け手は理解しやすくなります。
体系化されたものは、「法則」「公式」「ルール」「方程式」「黄金律」など、いろいろな言葉で言い表すことができます。
筆者も過去の著作でいろいろなものを体系化してきました。
たとえば、お客さんを熱いファンにするためのマーケティング手法を以下のような名前で体系化しました。
また、売れるキャッチコピーの法則を以下のように体系化してまとめました。
Wは何を言うか(What to say)、Hはどう言うか(How to say)です。
体系化してまとめることで、理解しやすいフォーマットになるのです。どんな仕事や業務も、「法則」や「公式」にまとめると、内容以上に良いと思ってもらえます。
たとえば、量販店の店長が店員たちに接客術を学んでもらうために小冊子を配るとします。そのときのタイトルについて考えてみましょう。
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見本▼ お客様が思わず買いたくなる接客の法則5カ条
同じ小冊子でも「見本」のほうが読んでみたくなるのではないかと思います。発信する側は、何カ条という形にまとめて書くことで、自分の考えを整理しやすくなるというメリットもあります。これは企画書、提案書、プレゼンなどでも幅広く応用できるでしょう。
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