もちろん、モバイルフレンドリーテストで未対応だとしても、「表示されない」とか「情報が読めない」というわけではありません。ただし、文字が小さすぎて拡大しないと見えないものや、クリックしにくいという状況は学生にストレスを与えます。パソコンベースで内容が充実し、魅力的な採用ページを作っても、学生には伝わらない可能性もあるのです。
マイナビの調査でも、主にスマホで採用ホームページを閲覧する学生の7割が「採用ホームページがスマホに最適化されていたほうがよい」、と回答しています。
では企業はどのように対応すれば良いでしょうか。一言で「スマホに最適化したサイト構築」というのは簡単ですが、改修には一定の費用がかかります。毎年変わる新卒採用に、そこまで多額の費用をかけられないという企業もあると思います。
最適化すれば、Google検索の上位に来る
一方、Googleは、2015年4月21日以降、スマホでの検索において、「スマホに対応」したサイトを優先的に表示すると発表しています。つまり検索順位に影響を及ぼすことになるのです。 自社のサイトを少しでもスマホの検索結果上位に表示させるためには、多少投資をする必要もあるのではないでしょうか。
今回の検証で、学生の就活におけるスマホの活用に対し、企業のインフラが追いつけていない状況が改めて浮き彫りになりました。その対応策にはさまざまな方法がありますが、1つ確かなことは、今後、自社の採用情報を発信するには、常にスマホ環境への対応を念頭において準備する必要がある、ということです。
それだけではなく、すでに、スマホを利用した新たなサービスも生まれています。たとえばスマホを通じた面接診断サービスでは、学生は画面に表示される面接官の質問に答えていくだけで、カメラで録画された学生自身の回答内容を基に、自社にマッチした人材を判断するサービスです。
今後、このようなサービスがどんどん生まれてくることで、採用におけるスマホの活用方法も、さらに進化していく可能性があります。採用活動専用のアプリを開発する企業も出始めています。人事担当者のみなさんは、時代に乗り遅れないよう、最新の動向を注視しておきましょう。
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