女優たちを怒らせたマット・デイモンの発言 #MeToo問題に意見したのがいけなかった
デイモンは、#MeTooムーブメントによって気づかされたと言う。「僕が驚いたのは、僕が話をした女友達全員が経験があるというくらい、広がっていることだ。しかも、複数回経験している人がほとんどだ」
こうした感想を抱くのは彼だけではない。セクハラや性的暴行についての告白の多さは、時に圧倒されるほどだ。
「同じ世界なのに、座標軸がまったく違う感じがする。すべてがひっくり返ったように感じられるのだ」と、ギルモアは言う。
16分間に及ぶ幅広いインタビューの中で、デイモンはハーベイ・ワインスタインについて話し(「彼と映画をつくった人は誰も〈彼のセクハラについて〉知らなかった」)、#MeTooムーブメントの時代に4人の娘を育てることについても話した(「自尊感情を持つように育てなくちゃね。彼女たちのために、自分がいつも代弁してあげることはできないのだから」)。
しかし、オンラインでの怒りに火をつけたのは、最近の「激怒と被害の文化」についての彼のコメントだった。「誰もが生まれつき完璧じゃないんだ。人は向上していくから、生きている意味がある」。
男は理解していない
ミラノはこう答えた。「私たちが『激怒の文化』の中にいるのは、本当に激しく怒っているからだし、そうやって怒るのはまったく正当だ」。
以前デイモンと交際し、1997年の映画『グッド・ウィル・ハンティング』で彼と共演したミニー・ドライバーも、ツイッターで「本気なの?」と驚きを表した。
ドライバーは16日の英ガーディアン紙とのインタビューで、男性は「日常的な嫌がらせがどんなものなのか、単純に理解ができない」と話した。
「同じように理解ができるまでは、女性に対する嫌がらせについて、誰もあれこれ言えないと思う。本当に個人的なことだから、力のある男性が進み出て指図しようとするのは、そのつもりがあったかどうかは知らないけれど、本当にしゃくに障る」
(執筆:Christina Caron、翻訳:東方雅美)
© 2017 New York Times News Service
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