「アニメキャラの結婚指輪」が人気を呼ぶワケ ケイ・ウノ「オーダーメイドサロン」の最前線
日本でますますアニメやゲーム、マンガなどが価値を増す今、また、インバウンドが今後も増え続けることを考えると、このようなサービスに勝機を見いだす企業は多くあると推測されるが、同社は1歩、2歩リードしている存在と言える。
同社はバブル期の1981年、ジュエリーの修理・リフォームの店として出発した。時代に逆行しているように思われるかもしれないが、「世の中にないことをやろう」というオーナーの方針がそうした業務に結び付いたそうだ。
「その後、一点もののオーダーメイド販売にサービスを拡大し、社内に職人を抱えるようになりました。モットーは『お客様に特別な感動と喜びを』。お客様のご要望にはノーと言わず、できる限り叶えることが企業姿勢です。そのなかで、ディズニーのキャラクターをリングにできないか、というご要望が多く寄せられるようになりました。それなら、ライセンス契約を結んで本格的にやろう、ということで、2010年にディズニージュエリーの取り扱いを始めました」(ケイ・ウノ営業企画部長の伊藤崇史氏)
丁寧な職人仕事だが価格は手頃
同社の商品は7割がブライダル用途。1点1点、客の好みに合わせデザイン画を起こすことから始まる。年間に4万種のデザイン画が生み出されるという。丁寧な職人仕事を象徴する工夫が、リングの内側にある。角に丸みをもたせているのですべるようにはめることができ、装着している間も違和感が少ない。
一方、価格は手頃で、ブライダルリングで10万~15万円、ファッションジュエリーで3万〜5万円が平均価格帯だという。石の種類や模様を変えたり追加したりするアレンジオーダーも可能だ。キャラクタージュエリーについては、貴金属の種類や石の種類、キャラクター部分以外のデザインなどで客の好みを取り入れることができる。
では、どんな人が購入するのか。
「女性が好きなコンテンツが7割を占めるので、女性が多いです。かばんにストラップをいっぱいつけているような、いかにもキャラクター好きな人は一握りで、一般的な方ばかりですよ。あとは外国人ですね。ポップアップストアでは、2割が海外、特にアジア圏の方でした」(伊藤氏)
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