投資信託がちょっとわかりにくい4つの理由 おカネを増やしたいならこれだけは覚えよう

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自分でいろいろな金融商品に分散投資を行う場合、購入した商品の値上がり・値下がりなどをチェックして買い増しをしたり、売却をしたりと、資産全体のバランスを調整し続けなければなりません。資産運用を楽しめる人なら別ですが、できればそこに手間や時間を割くことは、望まない人が多いはずです。投資信託なら、自動的にバランスを調整してもらいながら運用してもらうことで、手間や時間を節約することができます。

「投資信託は難しい」と感じる3つの理由

しかし、それでも投資信託は初心にはなんとなくハードルが高いと思われがちです。理由は主に4つあります。最初に3つをお話しして、最後に4つめ目の理由を挙げたいと思います。

まず、自分で単体の銘柄を複数選んで購入するわけではなく、ファンドマネジャーが詰め合わせにした商品を購入することになるため、商品の構成や料金体系は複雑になりがちです。

次に、購入する際は購入価格のゼロ~3%程度(販売手数料・購入手数料)、また保有中は年ごとに、運用している金額の0.2~1.5%程度(信託報酬等)、さらに売却する際は売却金額の0.1~0.5%程度(信託財産留保額)というように、主に「3カ所」で手数料がかかります。この点、元本は保証され、利息が上乗せされていく預貯金と違い、運用結果はわからないものの、手数料は確定するため、元本が割れているところからスタートするという見方もできます。もちろん、支払う手数料以上に運用で増えることが期待できなければ、不利になります。

3つ目としては、具体的な商品を自分で選択するわけではないため、投資信託の運用方針を見て、購入を検討することになります。投資信託は構成されている中身によって性格・特徴(今風の言葉でいえばキャラ)が全然違う商品になりますが、その性格を読み解くために基本情報をしっかり知っておく必要がある点も、初心者に難しい印象を与えます。

では、投資信託の性格や特徴=「キャラ」を読み解くにはどうすればいいでしょうか。「アセットクラス」と「運用手法」の分類を知っておくとグンとわかりやすくなります。

まず「アセットクラス」とは、性格が似た商品をクラス分けする考え方です。大きく「6つ+アルファ」のクラスに分けることができます。具体的には1.日本株式、2.日本債券、3.先進国株式、4.先進国債券、5.新興国株式、6.新興国債券、そのほかに不動産や金、コモディティなどがあります。キヤノンやトヨタは同じクラス(日本株式)ですし、アマゾンやフェイスブック(先進国株式)とは別のカテゴリーになるわけです。

あくまで一般的な考え方ですが、リスクの大きさは、日本→先進国→新興国(新興国が一番高い)、また債券よりも株式が大とされています。みなさんが、低リスクを好む場合は日本債券の比率が高い投資信託を、高リスクでも高いリターンを好む場合は、新興国株式の比率が高い投資信託を選択することになります。

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