投資信託がちょっとわかりにくい4つの理由 おカネを増やしたいならこれだけは覚えよう

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もう1つの「運用手法」には、大きくパッシブ運用とアクティブ運用という2種類があります。

初心者はパッシブ運用を選ぶのが無難

パッシブ運用とは、日経平均株価など、目安となる指数に連動した運用を目指す投資手法です。「○○インデックスファンド」などの名称で販売されている商品も多く、聞いたことのある読者も少なくないと思います。

一方、アクティブ運用とは、指数に連動させるのではなく、個別の銘柄などを分析しつつ投資をすることで、日経平均等目安となる指数を上回る成績を目指す手法です。分析や運用に手間がかかる分、アクティブ運用では、パッシブ運用の投資信託よりも手数料は高い傾向にあります。

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運用成績は未来のことで未確定のため、確定する支払いである手数料は低いほうがよいという考え方があります。

あくまで一般的な話ですが、初心者は、パッシブ運用であるインデックスファンドを選択するのが無難といえます。投資信託は非上場の商品が多く、値段は1日1回算出される基準価格を基に決められます。

一方、非上場の投資信託のインデックスファンドと中身にあまり違いはないものの、投資家が上場株式として取得する投資信託が、株価指数連動型投資信託(ETF)です。このほか、顧客のニーズをヒアリングし投資信託を使って運用の一任契約を結ぶファンドラップ、ロボアドバイザーのアドバイスに基づいて購入できる投資信託など、投資信託の仕組みを応用した周辺サービスも多くあります。投資信託という一言で片付けるには、対象が意外に広いため、どこからどこまでが投資信託なのか、と感じる人も多いようです。これが投資信託をわかりにくくしている4つ目の理由です。

手数料の種類、アセットクラス、運用手法、周辺商品の存在など、4つのことを理解すると、投資信託が初心者に向いているとされる、少額で手間をかけずに分散投資ができるという特徴を生かすことができます。投資信託を難しく感じさせるこの4つの要因を整理して、自分に合う運用を開始、そして継続していけると理想的です。

風呂内 亜矢 ファイナンシャルプランナー

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ふろうち あや / Aya Furouchi

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。大手電機メーカー系Slerに勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買い。それをきっかけにおカネの勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有。2013年、FPとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信。著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)、『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)などがある。筆者サイト

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