電話営業に頼る残念な人に教えたい新常識 今のデジタル時代に「売り込み」は効率が悪い

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では、どうすればいいのでしょうか。いちばんの選択肢は、専任のジャーナリストを雇うことです。今は優秀なジャーナリストがフリーランスになっていますから、雇いやすい環境にあるといえます。フリーランスのジャーナリストが見つからなければ、ジャーナリズム学部のある大学の学生をインターンとして雇ってもいいでしょう。

もちろん、日本にもブログライティングを請け負う企業はあります。ただ、そうした企業はさまざまな会社のブログを書いているため、自社が納得できる記事を書きつづけることは難しいのが現実です。

経営幹部らはコンテンツの内容やプロセスを考案するのみで、それを遂行するのは専門家に任せること。それがインバウンドマーケティングを実現するための確実な方法です。

「思想リーダーシップ委員会」を組織する

『アクセル――デジタル時代の営業 最強の教科書』(祥伝社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

ジャーナリストを見つけたら、次は「思想リーダーシップ委員会」を組織します。委員となるのは、経営幹部をはじめ、業界や商品についての価値提案や顧客のニーズなどを把握している社員、工業製品を販売しているなら技術系社員などが適任でしょう。

さらに、世の中にある程度、名前が通った人や、その商品を販売していきたいと思う分野の権威の方にも名を連ねてもらい、定期的にミーティングを開催します。その内容を専任のジャーナリストが取材してブログ記事に書くことで、良質なコンテンツを継続的に発信することができます。

次々とブログを発信していくうちに、ビジネスのリードはどんどん増えていきます。インバウンドマーケティング戦略を数カ月間、実行することは、ビジネスにこれまでの流れを一変させるような影響を与えるのです。

神田 昌典 経営・マーケティング コンサルタント

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かんだ まさのり / Masanori Kanda

株式会社アルクリエイションズ CEO 上智大学外国語学部卒、ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。外務省経済局、米国ワールプール社の日本代表を歴任後、コンサルティング会社を設立。2012年、アマゾン年間ビジネス書売上ランキング第1位。著書『ストーリー思考』『成功者の告白』『2022――これから10年、活躍できる人の条件』『未来から選ばれる働き方』をはじめとして、累計販売部数350万部を超える。

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