男が知らない「空気を読めない女子」の正体 彼女が発する職場を凍り付かせる発言の真意

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女性社員は「それがよいことだ」と思って振る舞っているだけに、男性社員としては対応に困る、というのが本音ではないでしょうか。一方、女性としては、「つい言っちゃう」「もしかしてやっているかも」という心当たりがあるのでは?

なぜ、このように「空気を読めない」言動をしてしまうのか、ポイントは3つあります。

(1)「女性は感情的」は本当か?

多くの方は、男性よりも女性のほうが感情的だと思っています。しかし、職場においてはそれは勘違いです。実は「効率」「成果」「事実」を優先するのは女性のほうで、男性は「上下関係」「相手のメンツ」「秩序」も含めて考えます。

「あいつは付き合いがいい」といった言葉を男性は口にしますが、女性はあまり使いません。「付き合いがいいかどうかではなく、成果が大事だ」と思っているのです。

女性の考え方のほうが良いようにも思えますが、摩擦を避けたい場合や、本質的な課題を解決する時間がないときなどに合理的なのは、男性の進め方である、というケースも多いでしょう。

女性は「正論を言うのが正しい」と思っているので、譲歩したり意見を引っ込めたりはなかなかしないものです。そういう場合は無理に説得しようとしないことです。

「自分も、あなたの指摘のようにできれば理想だと思っている」と女性の意見への共感から入ることが大事です。そのうえで、その提案どおりできない状況や理由を説明し、自分の意見への理解を求めるのです。

そうすれば、女性も同じ立ち位置で考えることができるので、同意が得られやすくなります。さらに、「できるだけよい状態にするにはどうしたらいいと思う?」と投げかければ、思わぬ改善策やサポートになる案を出してくれることも期待できます。

男性に見えていないポイントが女性には見えている

(2)「見ている視点が違う」ことに気づいていない

女性のほうが「効率」「成果」「事実」を優先する、と書きましたが、一方で女性には、「男性から見ればささいなことを大事にする」ことがあります。

たとえば、評判のラーメン屋さんに行った際、男性はラーメンの味に満足すればOKですが、女性は、「おいしかったけれどトイレが汚かった」とラーメンの味とは関係ないところに注目することがあります。

全体を見る、マイナス面にも目が行くのは女性のほうなのです。しかし、これが仕事上のことになると、場合によっては本筋から話が逸れ、スムーズに進まないことにイライラすることもあるのではないでしょうか。

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