男が知らない「空気を読めない女子」の正体 彼女が発する職場を凍り付かせる発言の真意

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

このとき、多くの女性は「見ている視点が違う」ことに気づいていません。逆に、「どうしてわかってくれないの!?」という思いすら抱え、論点がズレていることに気がついてはいないのです。

そういうときは、「ポイントにすべきことを確認すること」をオススメします。そうすれば、前述のように「事実」「成果」にこだわる女性ですから、その要求に応えて意見をまとめてくれるはず。議論すべきポイントが共有できていますから、仕事がスムーズに進み始めるはずです。

また、男性に見えていないポイントが女性には見えているので、今回は必要なかったこだわりも意見として聞いておくことは、どこかで役に立つはずです。

あなたを見てくれている証拠

(3)余計なおせっかいを焼いてくる

「○○したほうがいいよ」

「~すべき」

というアドバイスを、女性はよかれと思ってしています。女性より男性のほうが、指示口調や決めつけを苦手に思っていることが多いのですが、女性自身はあまりそのことに気づいていないのです。

『女子の働き方』(文響社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

そんなときは、まずは「アドバイス、ありがとう」と感謝の言葉を伝えましょう。おせっかいとはいえ、あなたを見てくれている証拠なのですから。ムッとしておせっかいの内容について反論したり、「結構です」と切り返すよりも、「ありがとう。参考に考えます」と、おせっかいの奥にある思いに感謝を伝えるほうがスムーズです。そんなやり取りができれば、仕事で困ったときにおせっかいではなく助けてくれるサポーターに変わるかもしれませんよ。

男女では考え方の傾向や視点が違うため、職場でのすれ違いはやむをえず起こってしまうもの。しかし、「どうしてすれ違うのか」がお互いにわかれば、よりスムーズに仕事を進めることができるはず。

最近では、男性女性にかかわらず、新入社員に同じようなケースを見ることも増えてきました。男女の差から生まれる目線や考え方の違い、会社に染まっていない新入社員だから見えていることもあるでしょう。そのことをストレスに感じるよりも、相手を理解し、その違いをよりよい結果につなげる対処を考えるほうが得策です。

永田 潤子 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ながた じゅんこ / Junko Nagata

1961年福岡県生まれ。女性に門戸を開放した海上保安大学校に、ただ1人の初女子学生として入学。卒業後は海上保安庁勤務。26歳のとき、最年少で巡視艇まつなみ船長を務めるなど、パイオニアとしての道を歩く。霞が関での官庁勤務などを経て、埼玉大学大学院政策科学研究科(現・政策研究大学院大学)、大阪大学大学院経営学研究科博士後期課程で、政策分析、意思決定、経営学を研究。その後、会場保安大学校で人材育成および女子教育にも注力。2003年より現職。企業研修・講演も多数行う。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事