どうも日本の皆様は「製造業の輸出競争力が……」という話は得意で、そちらには予算も膨大なものを使うわけですが、この「観光立国をめざし、観光業を大きく育てましょう」と言う話には、あまり積極的にならない人が多いのです。どうやら、「どうせ、観光業なんてやってもたいしたことないだろう」と端から思い込んでいる方もかなりいらっしゃるようです。しかし、答えはノー!です。
日本は内需大国、消費活性化にも観光産業はうってつけ
日本の輸出依存率は11%~15%といったところがせいぜいで、逆に言うと残りの80%を占める国内消費関連(交通サービスなども含む)を成長させることの方が、はるかに効率が良いわけです。労働人口の減少と、ますます進む高齢化でシュリンクしてきた消費市場を一発で復活させる起爆剤として、外国人観光客はうってつけなのです。
さらに観光業は、雇用効果も大変高いのです。実際に国内旅行者のみで見てみても、ここ数年25兆円から30兆円の支出があり、それによる雇用は460万人、総雇用者の何と7%がすでにこの産業で賄われていると言えば、この産業のもつ潜在力がわかって頂けますか?
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