「アラフォー社員」が職場で孤立する理由

「仲間」をつくりにくい環境にある

また、これとは反対のケースもあります。

アラフォー世代の職員の数が極端に少なく、その世代間ギャップを埋めるために、中途採用をする企業も昨今増えています。最近、私も大手企業の「課長」と肩書のある方と打ち合わせをした際に、「実は、3カ月前に入社しました」と打ち明けられて、驚きました。

新しい人間関係の中で関係性をつくるのは難しく、厳しい現状があります。急に来た、現場を知らない管理職が部下をまとめられずに孤立化したり、年下にあごで使われたりして居場所を失っていくケースも目の当たりにしています。企業の中核を担う、管理職、中堅管理職に相談相手がいないということは、本人のみならず、企業における大切な技術・スキル・経験の継承がスムーズに行われずに、体力を失い、弱体化していくという由々しき問題を抱えている現状があちこちで聞かれます。

さらに問題を深刻化させる背景

ミドルエイジクライシス、この言葉をご存じでしょうか。

アラフォー世代に多い悩みの中心に、これが関係していることが現場でも多く見られます。この時期に顕著に表れる、仕事、家庭の問題にとどまらない「自分の人生、このままでよいのだろうか」という葛藤です。今まで強い不満がある方はもちろん、そうでない方でも「まだ、やり直せる」「最後のチャンスかも」というような切実な思いが強まる時期のことを指します。もう一度、人生の舵取りを意識するターニングポイントともいえるでしょう。

「何のために生きるのか」という思いは、永遠の命題ともいえますが、特に年齢的なものも絡み、「これを逃したら先がない」と追い詰められやすい傾向にもあるのです。

現状を変えなければという思いから、強い衝動を生み、場合によっては、転職、離婚のように大きく環境の変化を伴う行動に出てしまうことも少なくありません。この時期に、自分自身の気持ちの整理がうまくできれば問題ないのですが、そうでない場合は、うつ状態に陥るケースもあり、より対人遮断が起きることがあります。

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