栃木のカメラ屋がなぜか圧倒的高収益のワケ これから生き残る仕事、失われる仕事は何か
サトーカメラのように、目の前にいる顧客の悩みを聞き、専門知識を活かして解決策を提供する「接客」や「コンサルティング」は非定型業務だ。人と話したり、議論・交渉を通じて問題を解決して着地点を見つける仕事は、定型化できないので、AIやロボットでは対応できない。「あなたの仕事」も、きっと「定型業務」と「非定型業務」に分けられるはずだ。機械でもできることはさっさと機械に任せて、人とのコミュニケーションや頭を使って問題解決する作業に時間を使うことが大切なのである。
AIは万能ではない
いまのAIは、人間が考えることはあたかも何でもできるかのように、実態以上に過大評価され、過熱報道されている。たしかに何十年も先のAIは、想像もつかないほど進化している可能性はあるだろう。しかし、私たちが考えるべきは、いま、どうするかだ。
いまのAIはパターンが決まっていない「非定型業務」をこなせない。AIには意思もないので「これをやりたい!」「これはやらなければ!」と考えて、新しいことに挑戦し、新しい価値を創り出すこともできない。私たち人間には意思がある。だから、人とのコミュニケーションを通じて相手の問題を解決することもできるし、新たな価値を創り出すこともできるのだ。
では、「あなたの仕事」の中にある、どんな「非定型業務」にフォーカスして、どのようなスキルを身に付けていけばいいのか? ここで問われるのが「あなたという商品」にどのような強みがあり、それをどうやって伸ばせばいいのか、である。
役立つのがマーケティング戦略の考え方だ。マーケティング戦略とは「商品の価値を高める方法」を体系化したものだ。つまりマーケティング戦略の考え方を使えば、「あなたという商品」の価値を高めることができる。あなたに商品力があれば、AIやロボットが普及した未来に、それらを活用してさらに自分の商品力を高められるのだ。こうした考え方は著書『「あなた」という商品を高く売る方法』でも説明しているが、マーケティング戦略の専門家として、ぜひみなさんにもマーケティングの理論や戦略を学んでいただきたいと思う。
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