就活で動く「リクルーター」たち、その表と裏 「ハンター型」「OB・OG型」「メンター型」

✎ 1〜 ✎ 350 ✎ 351 ✎ 352 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

1.ハンター型

昔からいるタイプのリクルーターです。大学生の保護者世代は、リクルーターと言えば、このタイプをイメージする方が多いのではないでしょうか。社内で新卒採用要員として動員されており、採用候補の学生を”見極める”こともあります。メーカーや金融などに多く、リクルーターの数が500~1000人に達する企業もあります。

中には、一定期間、リクルーターを人事部に異動させて、採用活動に専念させる企業もあるほど。入念なインプットやトレーニングを施したうえで、採用広報活動解禁時期の3月、あるいはその前から、学生に接触し、積極的な面談活動を行うのが特徴です。

2.OB・OG型

学生がOB・OG訪問をする相手のこと。企業に対して学生が「訪問したい」と接触してきた際に対応するので、基本的にOB・OG側からの接触はありません。社員と学生との接触については、人事部が関与していないことも多く、個人的に、接触してきた学生の企業研究、業界研究を助けようと思っている人が多いと言えるでしょう。商社などは、ハンター型や後述のメンター型より、OB・OG型を中心に据える傾向があります。

学生の入社を”動機付ける”のも役割

3.メンター型

採用活動の過程で、有望な学生に対して、企業が引き合わせるタイプのリクルーターです。インターンシップや選考プロセスの中で「この学生はウチに合っているかも」と思った学生に対して接触するのがこのパターン。ハンター型よりも後の時期から活動する傾向があります。

会社の規模によって異なりますが、1社あたりのリクルーター数は10人前後~30人未満であることが多いです。学生の企業に対する疑問の解消や、企業理解を促進するメンター的な役割を負っていて、いわば学生を”動機付け”する立場。近年、増えてきているタイプです。

リクルーターのタイプによって、その役割や立場、発言内容が異なります。「ハンター型」リクルーターの場合、うまく行けば選考プロセスに進めることもあります。採用に関わるミッションを負っていることから、面談では人を見極める目的が色濃く出ます。学生にしてみると、自身について根掘り葉掘り聞かれ、緊張感が生まれる場のようです。

採用に影響するのではないかと、福利厚生や会社のワークライフバランスに関して、なかなか聞きづらいかもしれません。しかし、「自社に本当に合っているのか?」ということも、彼らにとっての大事な見極めポイント。たとえば、お客様とのシビアな折衝について来られるか、なども会話の中から探っているのです。

次ページメンター型には悩み相談も
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事