理系の2位の日立製作所に対しては、「志望部署と、自分の大学での研究内容に関連がなくても、真摯に話を聞いてくれた。対応がていねいでしっかりと『人』を見ようとしてくれていた」(埼玉大学、理系)といったコメントがあった。
同率2位のパナソニックには、「自分の研究内容をしっかり理解しようとしてくださっていた」(東京工業大学、理系)、「研究についての理解度がよかった」(名古屋工業大学、理系)といった意見が書かれていた。
共感力を持つ面接官に学生は共鳴
理系の5位4社については、簡単にコメントを紹介していこう。
5位味の素:「技術面接において、質問を飛ばすなどではなく、対等にディスカッションをしてくれたため」(東京大学、理系)、「こちらの研究内容について適切に理解し、かつ有意義な質問をしてくれたため」(横浜市立大学、理系)。
同5位デンソー:「相手のことを思いやるような態度で面接に臨んでいたから」(名古屋工業大学、理系)、「学生の進路決定を縛らない懐の広さ」(京都大学、理系)。
同5位カゴメ:「定型ではなく、それぞれの人にあった質問だったため、自分の考えなどを伝えやすかったから」(奈良女子大学、理系)。
同5位NTTデータ:「考えさせられる内容だったため、本当の実力を測られた気がしたから」(中央大学、理系)、「質問の質が明らかに高い」(中央大学、理系)。
同5位アサヒ飲料:「面接の際にあらかじめ用意してある質問だけでなく、その場で疑問に思ったことを聞いてきた」(東京大学、理系)。
「学生に共感する能力を持つ面接官」に対して学生は共鳴し、好印象を持つ傾向もある。評価されると人は好きになる。これは面接以外の人の付き合いでも同じだ。印象が良かったと回答した学生は、その会社での評価も高かったのかもしれない。
面接の結果、採用しないことになる学生もいるわけだが、たとえそうであっても、面接は学生にとっては貴重な一期一会だ。一人ひとりの学生の記憶に残る面接になるよう、企業の面接担当者は意識してもらいたい。
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