就活生が選ぶ「面接官の印象がよい会社」43社 文系1位は損保ジャパン、理系1位は野村総研

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4位のJTBグループは面接官の態度が評価されている。

「学生の良さを引き出そうとする姿勢が見受けられ、とてもよい時間を過ごすことができた」(南山大学、文系)、「目をみてしっかりと話を聞いてくれた。選考の際、配慮もされていた」(桜美林大学、文系)、「うなずきながら真剣にメモをとって聞いてくれた」(同志社大学、文系)。「目を見る」「メモを取る」といったビジネスコミュニケーションの見本を見せてもらえたと感じるのだろう。

文系5位、理系2位のアクセンチュアのコメントを読むと、カジュアルな面接官が多そうだ。

「頭脳明晰、明るく接しやすかった」(早稲田大学、文系)、「私の話に大笑いしてくれたから」(早稲田大学、文系)、「私の話だけでなく、社員さんの話もたくさんしてくださった。面接というより会話だった」(大阪大学、文系)。外資系コンサル企業なので緊張して面接に臨んだら、意外に気さくな面接官で安心したような雰囲気がただよっている。

理系学生は話の中身を重視している

6位の日本航空(JAL)のキーワードは「笑顔」。「笑顔で興味を持ってくれた」(白百合女子大学、文系)、「笑顔がとても良く、丁寧な対応だった」(青山学院大学、文系)。

7位東京海上日動火災保険は、「私の話に興味を持って聞いてくれたので。また、掘り下げの質問が非常にクリティカルで、自分自身の新たな一面に対する気付きにも繋がった」(大阪大学、文系)、「一対一で長時間話を聞いてくださった」(大阪大学、文系)など、親身な姿勢が好印象に繋がっている。

同率7位の全日本空輸(ANA)の面接官は優しい。「相槌や目がよくあって、聞いてくれている感じがした」(関西学院大学、文系)、「面接官が笑わせたりしてくれて緊張がほぐれたから」(早稲田大学、文系)といったコメントが続いた。

同率7位のりそなグループのコメントには、「待合室から見送りまで学生を気にかけてくれる。最初から最後まで個別で、しっかり個人を見てくれる」(東北大学、文系)など、気配り上手な面接官に対する評価が高かった。

文系学生と理系学生の面接官に対する評価理由は異なっている。文系学生は面接官の態度(「和やか」「穏やか」など)に関するものが多い。理系学生でも態度を気にしているが、それ以上に話の中身(学生の専門性に対する理解)を重視している。

理系1位の野村総合研究所(NRI)に対する学生のコメントから見てみよう。

「私の話した内容に対する質問が上辺のものではなく本質をついた質問であると感じたため」(早稲田大学、理系)、「時間を延長してでもたくさん聞いて頂いたから」(神戸大学、理系)といった声が並ぶ。

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