8大テーマで見つける、新成長ビジネス100 伸び盛りの100社をピックアップ

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成長のための投資を決断するタイミングとしては、今がラストチャンスかもしれない──。

左のグラフに見るように、日本経済は拡大基調を強めている。第一生命経済研究所の永濱利廣主席エコノミストは「アベノミクスは今のところ当初の想定以上に順調に来ている」と評価する。

9月2日に財務省が発表した2013年4~6月期の法人企業統計では、金融・保険を除く全産業の経常利益が、前年同期比24%増と高い伸びになった。企業収益が改善してきているのだ。日本企業に、設備投資や研究開発投資を拡大させる余力が生まれつつある。

だが、世界のマネーが凍り付いたリーマンショックから5年しか経っていない。企業は慎重なうえにも慎重だ。何せ今回の景気回復の起点となっているのは、政府と日本銀行の大胆な金融緩和による円安株高だ。「異次元」の緩和を行っているだけに、日本銀行のバランスシートは大きく膨張している。次に経済が悪化したとき、政府や日銀の打てる手は限られる。

となると、今回の経済拡大で投資余力が生まれているうちに、次の成長の種をまいておかなければ、今後必ず訪れる景気後退局面で、ジリ貧になりかねない。そのときのダメージをヘッジできるような投資先を、企業は目の色を変えて探している。成長分野を探すにはどうしたらよいか。

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