こうしたプロセスを伝えることで、企業に「この人はきっと、仕事で何らかの壁にぶつかっても、自ら乗り越えられるだろう」とイメージさせることができるのです。
比べてみて、どの企業を志望したいかわかる
「企業を知る」ことは、「志望動機」を自覚するために重要なプロセスです。刻々と変化し続ける社会で働き続けるためには、困難を乗り越える力が必要ですが、その原動力の多寡をはかるのが「志望動機」。企業としては「この学生は困難を乗り越えられるような強い動機を持っているか」を見たいのです。
ところが、学生は昨今の売り手市場の中で、企業研究がおろそかになりがち。企業のホームページに載っている情報を羅列して、最後に一言「~に共感したから御社を志望しました」と、付け加える人があまりに多いように感じます。
とはいえ、自分の中に強い動機を芽生えさせることは、簡単ではありません。時間をかけて志望動機を自覚することが必要です。ポイントは、「比較」。たとえば、「ラーメンの中で塩ラーメンがいちばん好き!」という人は、醤油もみそも食べ比べてみて、「自分は塩がいちばん好きだ」と気づいたはずです。
これと同じで、さまざまな企業のインターンシップ、OB・OG訪問、合同説明会に参加し、比較してみて初めて、「自分は自動車ではなく、飛行機に携わりたいんだ」「自分は企業が何を扱っているかではなく、一緒に働く人を大切にしたいんだ」など、「企業選びの軸」が見えてくるようになるのです。
中には、企業のことを調べただけで満足してしまう人もいますが、比較して掘り下げないのはもったいない。たとえば、企業ヒアリングシートを使って、横並びで企業を見てみると、特徴が浮き彫りになり、比較がしやすくなります。自分が何に惹かれるのか、気づけるようになりますよ。
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