2019年卒に当たる現大学3年生の皆さんも、「3~6月」のガイドラインが踏襲されることは決まっています。先輩たちと同様、3月から「全力疾走」になる可能性が高い。つまり、それまでにしっかりと「準備運動」できるかがカギになるのです。
今から準備運動を始めておけば、やみくもに焦る必要はありません。そろそろ「自分を知る」「企業を知る」に着手してみてはいかがでしょうか。
「自分を知る」:自己分析をして、自身を自分の言葉で表現し、いろいろな人に話し、「何度も練り直す」。練り直した回数が多ければ多いほど、魅力的な自己PRを作り上げることができる。
「企業を知る」:知らないことをやりたいとは思えない。世の中にどんな事業や仕事、働き方があるのかをまず知る必要があります。そして自分が好き、嫌い、大事に思っていることなど、就活の軸を自覚するために、複数の企業を「比較する」ことをお勧めします。比べることにより、自分の中での優先順位が明らかになります。
その自己PRに「再現性」はあるか?
まずは「自分を知る」。自分を知り、それを人に伝える行為が自己PRです。それを考える際に注意すべきことは、内容に「再現性」があるか。つまり、企業に「入社後、自身の魅力や強みを活かして活躍してくれそうだ」と思ってもらえるかです。
たとえば、「高校3年間、1日も休まず毎日3時間、バスケットボールの練習をし続けました。だから自分は継続力があります」などは典型的なPRです。しかし、残念ながら、これでは「再現性」を感じるには不十分。企業は「好きだから続けられたのであって、好きではない仕事で継続力が発揮できるのか?」という疑問を持ちます。
意識するのは、いつ、何をモチベーションに、その「強み(=継続力)」を発揮できたのか。発揮できた「プロセス」を見直してみれば、再現性のヒントが見えてきます。
たとえばこうしてみたらどうでしょう。
「バスケットボールが大好きで、高校3年間、休まず練習を続けましたが、2年生のときにレギュラーから外れ、バスケットボールが嫌になった時期があります。でも、苦手なシュートを練習すれば、いつかチームに必要な人材だと認めてもらえるのではと考え、1時間早く登校して、シュートを毎日100本練習。その結果、3カ月後に、レギュラー復帰できたのです。課題を克服しレギュラーに復帰するということをモチベーションに、頑張り抜くことができました」
レギュラーから外れるという、つらい体験をしたものの、それを機に自分の課題を見つけた。「課題を克服しレギュラーに戻る」という次なる目標を立て、それを実現するために「継続力」を発揮した…。
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