私は仕事柄、たくさんの学生に接していますが、「あと一歩足りない!」という人が多いと感じます。自分が当てはまっていないか、確認してみてください。
貴重な経験をしただけではPRにならない
<あと一歩足りない就活生の特徴>
●貴重な経験をしただけで「自己PRは万全」と思っている
たとえば、「留学して異文化交流をした」「部活で優勝した」「数百人規模のサークルで部長を務めた」など、貴重な経験をアピールすればOK、と思い込んでいる学生はとても多いです。
しかし、「経験をした」だけでは、再現性は伝えられません。それまでのプロセスを振り返ることが重要です。
●仕事の表面しか見ていない
「CAしか応募しない」「マスコミしか受けない」など、志望業界・職種を初めから絞り込む人が見受けられます。それ自体は悪いことではないのですが、仕事の表面しか見ずに、あこがれだけで突き進んでいる人も多い印象です。
明確な志望業界・職種が定まっていたとしても、あえてほかの業界、職種も調べて、「比較」することは大切です。そのうえで、「やはりCAがやりたい」と思えたのであれば、CAを志望する理由がより明確に掘り下げられているはず。企業側も「この人はCAの仕事の大変な部分も理解し、腹をくくったうえで応募してきた人だ」と認識してくれます。
●インターンシップの成功で満足、その後の練り直しを怠る
いわゆる有名大学に通う学生によく見られるのがこのケース。夏のインターンシップで大した準備をしたつもりもないのに、高倍率のインターンシップに通過してしまい、「この程度でいいんだ」と安心していたら、本番で落ち続ける……という学生も数多く見てきました。
実はインターンシップの選考基準は、採用選考と別、という会社も少なくありません。またインターン参加後の採用選考時は、「伸び率」に注目して見る、という企業も少なくないことを心得ましょう。
●インターンシップの選考に落ち、その企業を早々にあきらめる
これは上記のいわば逆パターンです。インターンシップの選考で落ちたからといって、採用選考でも必ず落ちる、ということはありません。「この人はインターンシップで落としたから」と、マイナス評価する企業も余程の場合を除いてありません。自己PR、志望動機を練ったうえで、胸を張って採用選考に臨みましょう。
●「専門職でいく」ことに固執しすぎている
理系の大学院生など、自分は専門性を強みにやっていく、だから就活なんて必要ない!という方も中にはいらっしゃいます。でもそういう人こそ、「ポータブルスキル」を意識してほしいと思います。
研究テーマと仕事内容が100%、一致する環境はほぼありません。ただし、研究の設計方法、進め方、工夫や苦労などといった「プロセス」、何を実現するために取り組んだのかといった「目標設定方法」には、再現性があります。
また、別の研究室とも、意識的につながりを持っておくことをお勧めします。自分の研究のどこに強み弱みがあるのかは、比べないことには気づけません。ほかの研究室のメンバーと、互いの研究について話し合えば、「比較」ができるようになり、強みや武器が見えてくるでしょう。
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