大人になってから「釣り」を楽しむための秘策 初心者こそ「海上釣り堀」で開眼すべし
「一週間幸福でいたかったら、結婚しなさい」
〜「一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい」
——中国のことわざ
40代も視野に入ってくると、そろそろ一生付き合える趣味のひとつやふたつは持っていたくなるもの。その候補として、入り口は手頃でかつ極めれば奥深い釣りは非常に魅力的な存在と言える。
しかし、ほかの趣味とは異なり肝心の相手である魚の顔を拝むことなく1日が終わるということも当たり前にあるのが釣り。
始める前から「釣れない時間もまた楽しい」なんて境地に至っている人なんていないだろう。普段は忙しく働くオッサンにとって、貴重な休日を無為に過ごす可能性のある点はこの趣味を始めるに至るまでのネックである。
そのために、釣れることが(ほぼ)約束された釣り堀があるわけだが、「それはそれで達成感に欠ける(気がする)」などと理由をつけて、やらずの二の足を踏んでしまいがちな趣味とも言えるかもしれない……。
プロに聞く。はじめの一歩にふさわしい釣り場とは?
釣りに関わることとなると、常にハイテンションのうぬま先生
「何ごちゃごちゃ言ってんの! そもそもニンゲンには狩猟本能があってね。それは避けられない特性で、捕獲、捕食……、つまり釣って捌いて食べるというDNAに刻まれた欲求を満足させるのに極めて手軽で恰好な趣味が“釣り”なわけ。比較的安価で始められる割にドーパミン、セロトニン出まくりでコスパ考えると最強の趣味といえるでしょ。OK、オーケー。そんな迷える小魚ちゃんな君たちをぴったりの釣り場まで連れていってあげるから、次の土曜、あとでメールする場所に集合すべし!」
いきなりのハイテンションで現れたのが今回の先生、齢50を過ぎた遊びの達人、うぬまいちろう氏である。いや、「遊び」といっても夜遊び、オネーチャンがらみではない。スカパーなどで釣り番組の司会も務めるなど、ローコスト系アウトドア遊びの達人であるお方なのだ。
さて指定された場所とは、「J’sFishing」という神奈川県三浦市は城ヶ島にある海上イケス釣り堀であった。