大人になってから「釣り」を楽しむための秘策 初心者こそ「海上釣り堀」で開眼すべし
なお、釣った魚は血抜きをしないと、持って帰ってもおいしく食べられないが、こうした施設では血抜きまで行ってくれるのもうれしい。(J‘sFishingでは、より高度な神経抜きまでやってくれる!ありがたや)
自然の営みも感じる釣り堀で、癒される休日
「大型魚の引きは別次元だからねえ。それでいて、こうした施設はほぼ湾内にあるから、外海が少し荒れても釣りになるし。それに釣り場の直ぐそばにトイレもあるのがなにげに重要。女性連れでも困らないし。そうだ、今度はカノジョでも誘ってきなさいよ……」
いつしか、先生の講釈が耳に入らなくなるぐらい(失礼!)、狙う魚の潜む水中に意識が集中していることに気づく。その時、目に映っていたのは、勝手に生簀に入ってきて餌となってしまっている、キビナゴという小魚の群れ。そして親指サイズのイカが、さらに小さい魚を追っている姿……。
施設自体は人工のものであっても、生簀の網一枚外はまごうことなき自然の海。網の目を通して、こうした小さな生き物が行き来し、自然の営みも垣間見ることができる。いやあ、魚が釣れていない時間も確かにいいもんですな。
ところで、こちらJ’sFishing は年末年始も一部の日を除き営業している。そんな時期にまで、お客さんが入るのかと疑問に思ったが、案外予約は多いそう。
まずカンパチ、ブリ、シマアジなどなど。さまざまな魚が泳ぐなか、最も多く放流されているのが真鯛。初心者でも比較的簡単に釣れるという。
そこで、年末には、正月料理で使う鯛を自分で釣りたい人。また、年始には、年明けから縁起の良い魚「鯛」を釣って「おめでタイ」とゲン担ぎを目的にとするお客さんが多く来るとのこと。
日本の伝統行事と絡めた使い方ができるなんて、これも海上釣り堀ならではの魅力でしょう。
ちなみに、取材日の釣果は2匹。釣り初心者の編集Iがファーストフィッシュであり、最も大きな魚となった。なんと、うぬま先生はボウズ……。
まさにビギナーズラックを地で行く釣果となった。これで味をしめて、本気でハマるという人が多いんですよね。だから海釣り堀は面白い!
(宇都宮雅之=取材・文、うぬまいちろう=写真)
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