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若手が集う「One JAPAN」、2年目に向かう先 大企業の若手もチャレンジを続けている 

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  • 石井 芳明 経済産業省 新規事業調整官
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セッションの後には、「モノ・サービス博」と題し、会場でのブース展示を中心に交流会が開催されました。46のブースではOne JAPANで生まれたプロジェクトやオープンな連携を希望する技術を展示。具体的なモノやサービスのデモを前に、話にも熱が入ります。マインドフルネスを誘導するCRE-P(クリップ)ロボットや、日本郵便の荷物配送ドローンの前では人だかりができていました。

日本郵便のブースでは荷物配送ドローンを展示した(写真:One JAPAN)

ブースで説明をするNEC事業イノベーション戦略本部の大久保亮介チーフデザイナーは語ります。

「今回は中央研究所で開発した技術の事業化アイデアを探しています。通常、研究所の技術を外で話す機会は少ないし、話ができるとしても同業種の方が多いのですが、この集まりだと幅広い業種でイノベーションを志向するメンバーが集まっているので、新たな用途開発などの広がりが期待できます」

オープンさを重視する新しい交流のスタイル。さまざまな進展を期待できる様相を呈しています。

分科会の活動は?

One JAPANでは、全体の会合とともに、それぞれの課題意識を持ってメンバーが集まる分科会活動も活発化しています。オープンイノベーション、女性の活躍、子育て、ソーシャルインパクト、ヘルスケアなどの注目分野や、経理、人事などの職種ごとの分科会がさまざまな試みを展開しています。

その一つ「ハッカソン分科会 (代表:富士通研究所 角岡幹篤氏)」では、共同でハッカソンを実施し、ハッカソン企画の運営ノウハウも伝授しています。学生のハッカソンのように徹夜でアイデアを出す、というのではなく、一定の期間をおいて会社に持ち帰りつつ、アイデアを深めるという大人のスタイルになっています。

ハッカソンイベントでの優勝チームは、「先端技術によるお袋の味の伝承」に取り組んでいます。チームメンバーの富士ゼロックス機能部材開発部太野大介氏は語ります。

「チームでは、フライパンの動きや熱をセンサーでとらえたり、調理の手順を記録したりしながらデータをそろえ、お袋の味を定量化・客観化し、それをコミュニケーションロボットやARを使って、継承者に伝達します。会社内のハッカソンだと、ひねったアイデアを出したつもりでもみんなが同じようにひねっていて面白くない。この集まりは本当に思わぬアイデアが出てきて貴重です」

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【外部からはどう見える?】

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