中国の大型書店「方所」が注目を集める理由 知識欲がビジネスチャンスになっている
多彩な顔ぶれがそろった国際書店フォーラム
2016年に続き2回目となる「国際書店論壇(国際書店フォーラム)」の会場となった「方所」成都店は、東京でいえば銀座に当たる春熙路エリアに位置する。
ゲストはグローバル情報誌『モノクル』アジア地域編集長ジェームス・チャンバース氏、南京市の著名書店チェーン「先鋒書店」の創業者・銭曉華氏ほか、フランス書店協会会長、イタリアの出版社兼書店チェーン「Feltrinelli(フェルトリネッリ)」最高執行責任者、米ロサンゼルスの本屋「The Last Bookstore(ザ・ラスト・ブックストア)」店長など、多彩な顔ぶれ。日本からは東京・下北沢で本屋「B&B」を経営するブックコーディネーター・内沼晋太郎氏が参加していた。
方所スタッフは半年前から準備を重ねており、笑顔の中にも緊張感が漂っていた。
開幕式には成都市政府の担当者も出席し、1000カ所に上る書店の新規出店を支援する「西部文創中心建設行動計画」などを通じて文化事業に注力する考えを強調した。続いて行われた計5回の公開討論では、ゲストたちが壇上で書店経営について意見を交わした。一般客だけでなく新疆ウイグル地区や西安市など遠方からも書店・出版関係者が駆け付け、連日の盛況となった。
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