「独身の9割が結婚したい」説の根本的な誤解 この30年で「一生結婚しない予定」の人は増加

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こうして皆婚時代からの長期推移で見ると「いずれ結婚するつもり」と回答する人は明らかに減少基調ですが、この事実はあまり認知されていません。むしろ、「いつの時代も9割が結婚したがっている」という言い方に歪められ、「みんな結婚の意欲はあるのに未婚率が上昇しているのは、最近の若者の情熱や努力が足りないからだ」という精神論にすり替える人すらいます。

そもそも、「いずれ結婚するつもり」と答えている未婚男女が9割近いということを、9割が結婚したいと思っている、と言い換えてしまうのは正しいのでしょうか。

「いずれ結婚するつもり」≠「結婚したい」

「いずれ結婚するつもり」と答えている人の比率は、決して「結婚したい」という意思や希望を持っている人の比率と同じではありません。しかも、この設問は、選択肢が「いずれ結婚するつもり」か「一生結婚するつもりはない」の二者択一です。どちらかを選べと迫られたら、現段階で「一生結婚するつもりはない」という強い意志を持つ人以外は、結婚する意思や希望の有無に関係なく、「いずれ結婚するつもり」を選ぶしかなくなるのではないでしょうか。

また、出生動向調査ではこの後に続く質問があります。「いずれ結婚するつもり」を選んだ人に対して、「1年以内に結婚したい」「理想の相手ならしてもよい」「まだ結婚するつもりはない」のいずれかを回答させています。これら2つの回答をまとめた未婚男女の結婚意思別状況の経年推移を見てみましょう。

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