「安くてわかりやすい生命保険」の見分け方 4つのポイントを押さえておこう

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3.特約が付加されていない

各種の特約が付加されていないことも重視したいと思います。特約が多くなるほど、保障内容がわかりづらく、保険料負担も重くなってしまうからです。

保障機能が1つしかない商品、たとえば、向こう10年間、一定額の死亡保障がある「定期保険」では、保障額が同じ場合、保険料を比べるだけで、どの会社の商品が利用しやすいか、誰にでもわかります。

比べやすい商品では価格競争も進むはずです。ところが、各種の特約がセットされると、そうはいかなくなります。

もとより、保険会社は、各種の特約から給付金が支払われる確率を、あらかじめ高めに見込んで保険料を設定しているはずですから、加入者には不利な賭けに乗る機会が増えることにもなります。

安さとわかりやすさを求める消費者は「特約がない保険」を探すことで、さらに選択肢を絞ることができるのです。

「保険選びは担当者選び」と明言する人もいるが…

4.対面販売が行われていない

ここまで原稿を書き進める中で、面白いことに気がつきました。先の3点のいずれかに該当する保険を販売するには、保険会社直属の営業担当者や保険代理店の営業マンなど「人の力」が求められるということです。たとえば、特約が満載された難解で高額な保険に自発的に加入する人が多いとは思えないからです。

冒頭で触れた代理店の人に限らず、「保険料が安ければいいというものではない」と主張する保険業界関係者は珍しくありません。商品選びにおける助言や契約後のアフターフォローの価値などを理由に、「保険選びは担当者選び」と明言する人もいます。

筆者には理解できない論法です。担当者の信頼度や力量を測るには担当者以上の知見が必要であり、担当者の当たりハズレがわかる人には、担当者などいらないだろうと思うからです。

そもそも、営業現場における教育は、販売促進情報や販売技術の習得に偏ったもので、まっとうな金融教育と呼べるものではありません。

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