売れ筋「清涼飲料」トップ100商品ランキング 夏に売れるスポーツドリンク、コーヒー、お茶

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日本では自動販売機で清涼飲料水を販売し、さまざまなバリエーションを生んできた。さらに、コンビニ、スーパーマーケットで、次々と新商品を投入し訴求してきた。そのノウハウは海外にも向けられ、いまでは中国、アジアや中東などにむけて、輸出もさかんになっている。

これまで、清涼飲料水=甘い=体に悪い、というイメージをもっていた消費者もいた。しかし、この10年は各社ともゼロカロリーのコーラなどでイメージ払拭をねらった。また、猛暑が続くなか生産量が過去最高を突破し続けた。さらにプライベートブランドでも清涼飲料水がいっそう強化されていった。

健康志向の飲料が増加傾向

また、これはかならずしも清涼飲料水だけではないが、2011年の東日本大震災以降、緊急時の備えとしての需要も高まった。 昨今では、エナジードリンク関連が盛り上がってきた。また、これまで以上にトクホのコーラをはじめとして、健康志向の飲料は多くなっている。今年は、あのライザップもキリンと組んで、ダイエット(減量)意識の強い消費者へ新商品を投入する。

ところで、清涼飲料水の国内市場は、少子高齢化があっても拡大している。さまざまな調査レポートがあり、細かな数字は異なるが、たとえば全国清涼飲料工業会によると1997年に150億リットルだった市場規模は、今では200億リットルを超える。 日本の人口は微減しているが、人口一人あたり消費量はもちろん上がっている計算だ。

中身を見てみると、炭酸飲料の伸びが凄い。また、東日本大震災について書いたが、非常食(飲料)としてのミネラルウォーター、緑茶系も急成長している。これからも日本人にとって清涼飲料水は欠かせない存在であり続けるだろう。とはいえ、飲み過ぎにはご注意を。

坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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