いまや読書感想文もメルカリで買える時代だ 現役教師は「一発で見破れる」と述べるが…
「『倫理的問題がある』という意見はもちろんありますが、『そもそも夏休みの宿題って本当に必要なの?』という段階に入っているのかもしれません」
宿題が買えちゃう時代、親たちは…?
実際に子を持つ親たちは、ネット上で「宿題が買えてしまう」という現象をどう感じているのだろうか。
小学生の子供を2人持つ30代女性はメルカリについて、ネットを使って何らかの課題や目の前の仕事を「解決する」のは、"時代に合っている"と感じる面もあるという。共働きや残業続きの保護者も多く、なかなか子供の宿題と向き合えないのも現状だ。
「周りの友人夫婦も夏休みの宿題を一緒にする時間がない。パッとネットで手に入れたい気持ちもわかる」
ただ、この女性はこうも話す。
「(メルカリなどで)単純に買い与えるだけなのはダメだと思います。なんでもお金で解決できる。親がどうにかしてくれる、と子供に思わせちゃうのではないでしょうか。さらに、嘘までつかせちゃうというのは、本当の教育とは言えない気がします」
たとえば、賞をとった読書感想文はネットに掲載されている場合もあり、そうした文章を親子で検索して、作文の手法を学び合うのも手だという。
「親がうまいネットの使い方を教えてあげるのも大切なのではないでしょうか。学校の先生たちには、『長期休暇=読書感想文や夏休みの宿題』と何も考えずに宿題を出すのはやめてほしい。もう少し工夫してほしい」
これまで踏襲されてきた「夏休みの宿題」のパターンが、もはや時代にそぐわないものになっているのかもしれない。女性は、子供への「愛情が試されている」として、こう提案する。
「たとえば、夏休みは読書感想文の『メモ』だけを生徒に作ってもらい、その後の感想文の完成は夏休みのあとの授業の中でやってくる、とか。ネットで宿題が買えちゃう時代、親の倫理観と生徒への『本当の愛情』が試されると思った」
(文:吉川慧)
【ハフポストの関連記事】
ビビアン・スー、育児と仕事で疲れ切った写真公開 「何かを犠牲にしてしまっても、今を大切にする!」
【豊田真由子議員の暴言】東大の先輩著名人は「超じゃない、準エリートぐらい」と指摘 高木美保氏らも持論
スペインのテロ、事前に察知できた可能性が浮上
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら