日産、「未来のクルマ」いち早く投入へ 世界初の自動運転車、2020年までに市販化
SF映画やアニメ、漫画などの世界に出てくるような「未来の車」が、7年後にも現実世界にお目見えする。
日産自動車は8月27日、2020年までに本格的な自動運転機能を持った自動車を市販化すると発表した(=タイトル下写真は「リーフ」をベースにした実験車=)。レーン(車線)キープや車間維持、緊急ブレーキなど部分的な自動運転機能はすでに実用化され高級車を中心に装備されているが、日産ではこれらの機能を超え、交差点の通過・右左折や追い越し、障害物回避などの機能も備える。
人工知能で認知・判断・操作
レーザーセンサーや360度カメラを用いて、他の車など周囲の環境や、信号・標識を認識、これらのデータを自動車に搭載した人工知能が処理し、自動運転を行う。実現すれば、自動車メーカーで世界初となる見込みだ。
日産は、米国で電気自動車(EV)「リーフ」の改造車両を用いてデモンストレーション走行を実施、停止標識と横断車両がある交差点での停止や、高速走行での追い越し、路肩駐車車両や飛び出し歩行者の回避を実演した。
自動運転について、日産は、日本と米シリコンバレーに新設した研究所が中心となって研究を進めているが、米マサチューセッツ工科大学(MIT)や東京大学など、内外23の研究機関とも共同研究を行っているという。また、追浜工場(横浜市)に、実際の町並みを模した自動走行開発専用の試験場を建設中で、14年度中に完成する予定だ。
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