結果が出ない人の「勘違いダイエット」行動 「基本中の基本」を外していませんか?

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たとえば、タンパク質が不足すれば筋肉が減ってしまう。ダイエット中に筋肉を維持するには十分なタンパク質(体重の1.5~2倍、60kgの人の場合90~120g)が不可欠となる。タンパク質不足で筋肉が減ってしまえば「太りやすく、やせにくい体」のできあがりである。そして、カロリー制限の食事はなかなかキツいので、長くは続かないものだ。太りやすくやせにくい体になってから、ダイエットをやめ以前の食事に戻したらダイエット開始前よりもだらしない体にリバウンドしてしまうのである。

健康的なダイエットをするなら栄養バランスをつねに気にする必要がある。具体的には「1日の総カロリー」ではなく「1日の総カロリー+3大栄養素のバランス」に気を使うべきなのだ。1日の総カロリー数だけ気にしていては、絶対にダイエットは成功しない。

アメリカにこんな格言がある。”You can’t out train a bad diet.(どれだけいい運動も、悪い食習慣は倒せない)”。食事の知識はビジネスパーソンの最強の教養となることを、ぜひ意識してほしい。

プロテインにまつわる迷惑な幻想

ダメ行動(3)「プロテイン=太る」

「プロテイン」に対してどんなイメージを持っているだろうか。「運動をせずにプロテインを飲んだら太る」と思っている人もいるのではないか。勘違いしてほしくないが、プロテイン=タンパク質であり、プロテインから摂取するタンパク質も、肉や魚から摂取するタンパク質も本質的には同じである。

ではなぜ、プロテインが筋トレオタクたちから好まれるかというと、ごくシンプルにとても便利だからである。本来は肉や魚からタンパク質を摂取することが理想だが、まとまった量が食べられなかったり、調理の手間がかかることもある。一方で、プロテインパウダーならシェーカーに入れておけば持ち運びが楽だし、水を入れればいつでもタンパク質を補給できる。消化が早い為、トレーニング後の速やかなタンパク質補給にも重宝される。

タンパク質にも1g=4kcalというカロリーがある。だから取りすぎたら太るが、それは「運動をせずにプロテインを飲んだら太る」のではなく「一日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回ったから太る」が正しい。

そして、ダイエットをするうえではタンパク質の存在はとても重要だ。それは何度も言うように筋肉にとって欠かせないからである。そして、筋肉をいかに保つかがダイエット成功のカギである。繰り返しになるが、目安としては体重の1.5~2倍、たとえば60kgの人なら90~120g取るようにしてほしい。これをすべて食事からまかなおうとすると結構な量になるので、プロテインをうまく使いながら摂取すると良いだろう。

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