上司にスタンプはありかなしか?
「いやいや、それよりもうちの部下のメールだよ」
今度は上司テーブルに戻ります。意外と「メールあるある」は多いようですね。お次はいったいどのようなメールなのでしょうか?
「メールにさ、“!”や“♪”が多いんだよ!『課長、お疲れさまです♪』じゃないだろ!」
「いや、それはまだいいよ。うちのなんか、顔文字や絵文字も使ってくるぞ。『取引先に行ってきます(^_^)』とかな。さすがスタンプ文化だよな」
あらあら、おふたりともため息をつかれてしまいましたね。確かに今どきの部下は高校・大学生時代から携帯電話を持つのが当たり前で、当時からコミュニケーションの多くを携帯メールに依存してきているため、顔文字や絵文字に頼ってしまう傾向がありますね。それを加速させたのは、今や人気大爆発のLINE文化です。
「上司と部下の報告など、ビジネスツールとしても便利」という声も聞くようになってきたLINEですが、上司に退職願を送りつけてきたまさかの新入社員がいたという話を聞きました。さらに非常識だと指摘したところ、「それってパワハラですよね」と言ってきたそうです(スタンプ付きで!)。親身になってしかってくれる上司をパワハラ呼ばわりするなんて世も末ですね。
ここは上司であるあなたが、しっかりと部下に指導せねばなりません。たとえばあなたが顔文字や絵文字だらけのメールやLINEを部下に送り、「どうだ? ドン引きするだろう?」なんていう荒治療はいかがでしょうか?
「……はぁ……」
何やらこちらの上司テーブルからも、ため息が聞こえてきました。せっかくの居酒屋なのに楽しめない理由でもあるのでしょうか?
「この頃さ、『職場うつ』ってやたらと多いんだよ。この前なんてさ、5人中3人の部下が『体調不良で休みます』だってさ。あのさぁ、この体調不良っていったいなによ?」
これも上司を悩ませる「あるある」なことは否めません。しかも、相手が女性部下であれば触れていいものか、それとも「お大事に」と優しく言葉をかけるべきなのか、何ともジャッジしがたく、デリケートな問題でもあるのです。こんなとき、上司としてはこれが本当に「身体」の不調なのか、「精神的な」不調なのか、もしかしたらただの不機嫌、怠け癖などの甘えなのか、しっかり見極めることが大事なのですが、どうにも難しいようです。
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