IoTのゴールは「イヌのインターネット化」だ ソニー「MESH」を使ったモノづくりの基本
先日、10歳の誕生日を迎えたばかりのイヌちゃん(メス・仮名)だ。我が家のイヌちゃんに、どんな”機能”が加わったら、もっと楽しく便利になるのか? または、現在イヌちゃんと飼い主が抱えている”不便”を解消するためには、どんな”機能が”必要なのだろうか?? 散歩をしながら考えた結果、「MESH」を使って解消できそうな”不便”って、ズバリこれじゃないのかな、とヒラメいたんですよ。
そう、この写真!! 我が家のイヌちゃん、寝顔がすごく可愛いのだが、カメラの気配を感じるとすぐに目を覚ましてしまうのですよ。で、だいたいこんな感じのヘン顔しか撮れない、という次第。これって我が家に限らず、犬や猫の類と暮らした経験がある人なら、けっこう共感してもらえるんじゃないですかね?
イヌちゃんの立場からしても、いい気分で寝ているところを邪魔されるのは、まったくもって面白くないはず。そこで、イヌちゃんに気配を悟られることなく、寝顔の写真を撮ることができる仕組みを考えれば、ヒトとイヌとの、いわゆるウィン-ウィンな関係が築けるのではないか……。これを、今回のテーマとしてみよう。ポイントをまとめると、
【イヌちゃんが「寝ている」かどうか】を判定し、【「寝ている」と判定された場合には、据え置きのカメラで自動的に撮影を行う】仕組みと装置を作れば良い、ということになるはず。
ここでさらにヒラメいたのだが、寝顔の写真を撮るだけでなく、撮った写真をメールか何かで自分宛てに送信できるようにすれば、例えばイヌちゃんをひとりで留守番させて出かけているときでも安心が得られるだろう。そこまでの仕組みを作ることができれば、まさに「イヌのインターネット化(IoD)」の実現というわけだ。
「寝ている」イヌを見つめることが、IoD実現の第一歩
では、「イヌのインターネット化」を実現させるために、どの”MESHタグ”を使えば良いのか。それを決めるためには、”MESHタグ”を使って判定すべき「寝ている」とは具体的にどんな状態なのか? について、改めて考えてみる必要があるだろう。
「寝ている」=睡眠と考えれば、まず思いつくのがレム睡眠とかノンレム睡眠、みたいなキーワード。しかし、残念ながら現行の”MESHタグ”には、脳波を測定するタグが存在していないし、そこまでガッツリとした判定を行うこともないだろう。イヌちゃんの頭に電極刺すわけにもいかないですしね。