日本は英語以前に「作文教育」をやるべきだ

議論ができれば日本人はもっと活躍できる

浜田:それができれば、学問間でも越境してほかの人と議論できるんですね。いろいろな議論を重ねるうちに面白いものが残っていく。日本の教育は、知識は得られるが好奇心が育たない。日本人は好奇心がない人種だとは思いませんが(笑)。

斉藤:それはどうも日本だけではないようです。イェールで韓国人の同僚が言っていましたが、東アジアでは小さいうちから受験勉強させるので、大量の知識を記憶させ、反復させて身に付く教育をしますが、みんな大学に入る頃には勉強嫌いになっている。今の教育は勉強嫌いの大人をつくるための壮大な反知的行為だ、と指摘していました。

それは僕も似たような印象を抱くことがありまして、みんな理科から算数から一生懸命勉強するわりに、テレビで有名人が「ココアが健康にいい」と言えばスーパーにココアを買いに行ったりする(笑)。いろいろ知識を詰め込んだのに、データを見ずに先導されて判断されたりする。サイエンスのいちばん大切なところがわからなくなっている。もう少し自分で調べ、考え、判断することに、日本の教育はもう少し目を向けたほうがいいと思います。

活躍するには言語だけではなく、「文化」も身に付ける

浜田宏一氏(撮影:今井康一)

浜田:英語を勉強するときには、ヒアリングはテープやPCの音声で十分できるのですから、やりやすいはずです。ヒアリングは重要で、ヒアリングができなければ、外国に行ってクラスを取ってもどうしようもないわけです。音声ソフトを使えば低コストで議論できるようになる。

僕はイギリス英語に慣れるため、リンガフォン(イギリス英語)の最上級、最も速いテープを買って毎日聞きましたが、まったくわからない。でも、広告やニュースなどゆっくりなものから、競馬やフットボール中継など速いものを聞いたおかげで、だいぶラクになりました。音声でヒアリングを勉強するときは、ちゃんと解説があるかぎり、どうせならいちばん速いのがいいのです。しゃべるときは外国人や帰国子女を相手にしなければなりませんから。

斉藤:ある程度負荷のかかる練習もしないとダメかもしれませんね。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。