それでは、「一流の喫茶店の楽しみ方」は、どんなものだろうか?
ここまで述べたように、公共性とマナーを守りながら、店員さんに丁寧に接し、またコーヒー1杯でその店に住み着かないのは当然のこととして、それ以外に、一流の人ほど、次の3つの特徴を有している。
「一流の人」の3つのポイント
一流のお客さんほど、決して閉店間際まで居座ったりしない。
店員さんは閉店後も掃除などで時間がかかるもので、最後の客が無神経にも粘れば、その分、帰宅時間がたっぷり遅れてしまう。
一流のお客さんは、自分のコーヒーのせいで、バイトさんにサービス残業を強要するようなことは決してしないのである。
コーヒーを飲むときも、他者への配慮に満ちており、菩薩の領域に達しているのが、一流の一流たるゆえんなのだ。
また、一流のお客さんは、決してバカでかい声で話さない。
喫茶店に行って最も腹が立つのが、静かに勉強したり読書したりリラックスしたいのに、関西弁ないし関東弁のオバタリアンが大声で、井戸端会議に興じるときではないか。
やかましいオバサンが、それはそれは大きな声で大騒ぎしていること以上に腹立たしいことは、世の中にそう多くない。
しかし、いちばん困るのは、大声であるのみならず、すさまじい化粧のにおいでコーヒーの香りを打ち消し、完全に「異なるアカン空間」に喫茶店が転落してしまうときであろう。
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