まず、喫茶店での振る舞いによって一発でバレるのが、その人の「公共性のなさ」である。
子どもよりも大きな声を出す、二流の親たち
たとえば、喫茶店で親と一緒に来た子どもが大騒ぎしていることは、腹立たしいことに日常茶飯事である。
店中を元気いっぱいに走り回ったと思えば案の定コケて、大泣きして周囲を困惑させる困った子どもたち。そしてそんな子ども以上に残念なのが、無神経で神経が図太い、大迷惑な親たちである。
彼ら彼女らは「マーマー! マーマー!!」などと泣き叫ぶ子どもをそのまま放置したり、あやし方が甘すぎて、子どもが泣きわめくのを助長したりする。
揚げ句の果てに「静かにしなさい! いい加減にしないと、お母さん怒るわよ!!」と子どもより大きな声を出してしまうのだから、その「親としての二流っぷり」に、私は開いた口がふさがらない。
次に喫茶店でバレてしまうのが、「カプチーノ1杯で店員さんに対して極めて偉そうな態度をとる」という横柄な人間性だ。
彼らは、喫茶店でカレーを頼むときでも、「ごはんはいらない、ルーだけ」などと、変なカスタマイズ・メニューを要求してくる。
ごはん程度ならまだしも、「卵の黄身は抜いて」「シナモンを多めに」など、喫茶店のマニュアルをまったく無視した5スターサービスを要求してくるのだから、手に負えない。
注文の仕方も、まるで「中世の召使」を使うような態度で、指をちらっと上げて店員さんを呼びつけ、「わたしのコーヒーは、ダブルショットで」などと、コーヒー1杯に細かい指示を出すのだ。
揚げ句の果てに、「セルフサービス」と書いているのに、店員さんに「すいません、水もらえますか?」と、無料の水をたらふく注文するのだから、もはやかける言葉もないだろう。
とにかく店員さんに威張りちらしている横柄なお客さんたち。その「横柄で人として二流の人格」が、コーヒーの頼み方ひとつでバレていることに、気づかないのである。
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