「獺祭」を日本一にした"掟破り"PDCAの秘密 四季醸造やクラウド導入には深いワケがある

地上12階建ての巨大な酒蔵でやっていること
私たち旭酒造の酒造りは、これまでも酒造業界から「おきて破り」と言われてきました。確かに、さまざまな面で一般的な酒造りとは違う面があるのは事実です。
たとえば酒蔵。一般的なイメージとの違いに驚かれることがよくあります。
2015年に完成した酒蔵「本蔵」は、地上12階建てのビルという大きな建物です。山口県で4番目に高いビルだそうです。酒蔵といえば木造の歴史ある建物をイメージする人にとっては、「こんな近代的な建物で酒造りをしているのか……」と意外に思えるかもしれません。

写真の手前にある趣深い建物のほうが、よっぽど一般的な酒蔵のイメージに近いかもしれませんが、これは小学校の建物です。
このようなビルの酒蔵となったのは、当社が山の谷間にあり、近くに大きな酒蔵を建てられるような平地がなかったからです。建物を上に伸ばすしか方法がなかったのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら